2005-06-02から1日間の記事一覧

米国暮らしの絵本手帖〜米国絵本体験、学校の中の絵本〜

息子が小学校に通い始めて以来、興味深く映るのが、日米の学校における国語教育の違いです。これは、漢字習得目的の反復練習がどうしても必要となる日本語と、読書やリサーチを通して語彙を学び思考を深めていく英語という言語体系の性質の反映といえるかも…

四季の絵本手帖『まりーちゃんとひつじ』

春の8ページ まりーちゃんとひつじ (岩波の子どもの本 (14)) まりーちゃんとひつじ (岩波の子どもの本 (14))作者: フランソワーズ,与田準一出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1956/12/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 11回この商品を含むブログ (36…

美しさと怖さの秘密

『まどのそとのそのまたむこう (世界傑作絵本シリーズ)』に出会い、これは尋常な絵本ではないと思った。可憐な子どもの絵本に、死神を想起させるマント姿のゴブリンを描くなんて、どう考えても普通じゃない。洞くつの描写には、何かグリム童話にも通じる暗さ…

こんなキッチンに出かけてみたい

怪獣絵本に続いてセンダック作品で夢中になったのが、『まよなかのだいどころ』。息子が好きそうと思っていたら、案の定、彼も夢中になった。何がいいのかといえば、真夜中の冒険だろう。「思う存分」という感覚が子どもを魅了するのだと思う。パン生地にこ…

かいじゅうさんは、ここにいる

『かいじゅうたちのいるところ』の主人公マックスと怪獣たちの踊りを見ていると、子どもってこういうものだといつも納得してしまう。ガオー!って遊ぶ怪獣ごっこ、息子までまだ好きなので、やっぱり子どもの領分というべき絵本である。角付き、オレンジと黄…