2005-07-20から1日間の記事一覧

四季の絵本手帖『むぎばたけ』

夏の26ページ むぎばたけ (日本傑作絵本シリーズ) 青々と茂る自然をたたえるお話は、芳しい夏の夕べ、月の光に照らされる原っぱを舞台に幕が落とされます。月夜の散歩に繰り出す主人公はハリネズミで、途中、ノウサギのジャックじいさん、カワネズミが加わり…

センダック最新作の背景

新作『Bears』出版に際し、センダックとクラウス合作に至るいきさつが新聞*1に紹介されていた。両者の出会いは、センダックがまだ絵本について何も知らなかった50年前にさかのぼる。 当時20歳のセンダックは、米大手玩具店FAOシュワルツのショーウィンドウ飾…

大人だったら、さらに味わえる絵本#2 センダック・ファンに

巨匠の最新作『Bears』が出た。わずか27語で表されるナンセンスな言葉遊びはルース・クラウス*1作。この詩自体は1948年、フィリス・ローワンドのペン画によるイラストですでに発表されているものだ。「bears」と韻を踏む詩をセンダック流に解釈するとどうな…