2005-10-01から1ヶ月間の記事一覧

戦争と本

war

土曜日の午後は、友人のビーチハウスで鮭のバーベキュー。子連れではなかったので、短い時間だったけれどゆっくりさせてもらった。この海岸沿いの別荘は、1920年来のものだそう。紅葉と海岸風景が美しい。ため息。わたし以外の5人はみな独身で若いので、会…

こしょうひとつまみ かぼちゃスープにね!

ハロウィン前の最後の週末を迎える。この3日間、ハロウィン関連行事はあちらこちらで盛りだくさんのようだ。娘は金曜日、クラスで農場のかぼちゃ畑に出かけ、くり抜き用かぼちゃを1個もらってきた。欲張って大きいのを選ぶと帰り道、重くて運べなくなって…

アートスタジオとハロウィンのねずみ

娘は毎週木曜日をとても楽しみにしている。理由は、アートスタジオ(彼女曰く「ねずみさんの学校」)に行く日だから。今日はハロウィン関連の制作に取り組んだようだ。子どもたちのおしゃべりには、コスチュームの話題も挙がったらしい。終了後娘は、ねずみ…

自分だけの色を探すカメレオンとおとぎ話のキノコたち

この秋、どうしても書き留めておきたかった絵本がある。それは、『じぶんだけのいろ―いろいろさがしたカメレオンのはなし』。理由は、キノコにある。もちろんレオ・レオニ作品の中で1番のお気に入りということもある。でも、1番はキノコから受けた衝撃だっ…

犬好きはくすくす笑ってしまいそう

最近読んだ絵本で、息子と娘2人をとりこにした作品にもう1冊『The Great Fuzz Frenzy』があった。この大判絵本は書店で手にして「動物好きで漫画・アニメ好きの小学生の間で人気の出そうな絵本〜」という印象を持ったのだが、あながち外れていないと思う。…

おじいちゃん、おばあちゃんとの日々

週末、母から電話があった。船便で送った娘の古着3箱のうち1つが届いたという。うちは、妹も弟も子どもは女の子。なので娘の洋服・おもちゃもろもろは、日本に回している。同時発送しても届くのはバラバラなので、母はいつもながら電話口で気をもんでいた。…

シェイクスピアの時代にタイムトリップ

秋雨の煙る日曜日、サッカーの試合は大敗。ミッドフィルダーにもかかわらずあまりボールが回ってこなかった息子は試合後、「寒い〜」を連発。帰宅してさっそくホットシャワーにした。振り返れば、確かに試合も「寒い」内容だった。 夜にはちょっと長めの停電…

完璧なともだち

息子から「ねえ、ママって、友だちいないの?」と尋ねられる。「ママの友だちは家族だから、こうちゃんとしおんちゃんとダディ」と答えると不思議そうな顔をしている。「本当にいないの?」と念を押されたので、「いるよ。こうちゃんとしおんちゃんとダディ…

息子と読む『葉っぱのフレディ』

以前に読んだのは、息子が小学3年生ぐらいだった頃だろうか。読後の第一声が「長いお話だねえ」だったけれど、次の日の下校時、「フレディ、見つけたよ!」と黄色い葉っぱを2枚手渡してくれたんだった。紅葉が散り始めたから、『葉っぱのフレディ―いのちの…

米国暮らしの絵本手帖 図書館リオープン

土曜日の朝、息子といっしょに銀行までバイキング(biking)。帰りは、本日グランド・リオープニング予定の図書館の近くを通った。自転車なら5分、徒歩なら10〜15分という距離に公立図書館があるって、これは非常に恵まれていることじゃないか。今日は正午…

ケーキと幽霊 ハロウィン絵本#12

甘いお菓子がつきもののハロウィンだが、ケーキと幽霊という組み合わせはどうだろう。『The Bake Shop Ghost』は、ケーキ屋さんとそのお店に住む幽霊のお話である。 コーラ・リー・メリーウェザーは、土地では名の知れたケーキ屋さん。彼女の焼くケーキはス…

好きなものが、いっしょになった!

小学校の図書館で週2回、書架整理のボランティアをしている。去年から続けていて気づくことは、人気図書の傾向のようなもの。授業の影響で貸し出し冊数の増える図書は別として、「常に、必ず、山と化した本と対峙して返却作業を強いられる図書」の分野は、…

ハロウィン絵本#11 必ず読んでいるもう1冊

主人が教室で読むハロウィン絵本の中には、毎年定番2冊が必ず含まれる。1冊は『The Hallo-wiener』(邦訳『ハロウィンナー』)*1で、もう1冊は『The Little Old Lady Who Was Not Afraid of Anything』。ということで、さっそく彼の教室から借りてきて娘…

月、巨人の恋、大きな声の女の子、音楽の魔法

楽しい絵本に出会ってしまった。『Carolinda Clatter!』はとても評判がいいので注目をしていた絵本である。子どもたちといっしょに一読して、十分に納得できた。たとえて言えば、子どもに身近なもの、興味のあるもの、楽しいものがお重の中にぎゅっと詰めら…

おばあちゃんと猫

昨日のケイト・バンクス&ゲオルグ・ハレンスレーベン*1つながりで、『The Cat Who Walked Across France』(邦訳『ねこくん、わが家をめざす』)を読む。 おばあちゃんと猫って、洋の東西を問わず、ほっこり絵になる。この絵本の主人公は、南フランス地中海…

ゆっくりと時間の流れる季節

日曜日はサッカーの試合後、公園での誕生日バーベキューパーティに招待される。バースデーボーイは主人が昨年、一昨年と受け持った男の子で、参加した面々はクラスの子どもたち(つまり、近所の子どもたち)ばかり。かぼちゃ頭をしたピニャータの盛り上がり…

戦争の惨禍と深い愛『how i live now』by Meg Rosoff 読書ノート

YA

週末読書。『How I Live Now (Michael L. Printz Award Book (Awards))』(邦訳『わたしは生きていける』)は戦争が題材と聞いていたので、てっきり第2次世界大戦を背景にした小説かと思っていた。でも、違った。これは今、米国やヨーロッパが戦時下に置か…

スープといっしょにあたたまる うちのハロウィン絵本#10

『Pumpkin Soup Mini』(邦訳『かぼちゃスープ』)は、絶対ハロウィンの頃に読みたい絵本。おいしそう〜なかぼちゃのスープがあたたかい色合いで描かれるから、この季節に読まなければ味わいを逃してしまいそうだ。収穫感謝まで期間を延ばしてもいいけれど、…

しゃっくりの止まらないガイコツ ハロウィンの絵本#9

くしゃみとかしゃっくりって、ガイコツにぴったりのアクションだと思っていた。「ハックション!」「ヒック!」の生理現象により響きあう骨や歯の音が、ガイコツの物悲しくて骨っぽいイメージをさらに高めるのだ。『Skeleton Hiccups』(邦訳『しゃっくりが…

甘いお菓子に目のない娘に読ませたかった、豆ぼうやのお話

アンデルセン絡み*1、*2で「豆付いて」いたところに、もう一冊。『Little Pea』(邦訳『まめぼうやのリトル・ピー』)は今冬雑誌で紹介されているのを見て以来、絶対娘に読まなければ〜と思っていた絵本である。登場するのは、まめぼうや、まめかあさん、ま…

子どもの好きなものだらけ

「もしも……シリーズ」の最新作『If You Give a Pig a Party (If You Give...)』を手にしたとき、これはシリーズの中で1番のヒットになると直感した。何しろ、出てくるものは子どもの好きなものだらけ。今までの作品も子ども心をくすぐる場面が満載だったけ…

ケイジャン文化のハートに触れる『Love, Cajun style』by Diane Les Becquets 読書ノート

YA

渡米以来、ケイジャン文化にはずっと興味があった。フランス系、カトリック、カリブ文化との融合、ニューオリンズ、料理、音楽、MardiGras……など、米国の中でも際立った独自の文化を誇りにしているルイジアナ州は、何だかいつも気になる存在だった。主人は、…

摩訶不思議、帽子ネコの世界

有名なのに娘に読んでいない絵本に『The Cat in the Hat (Beginner Books(R))』*1(邦訳『キャット イン ザ ハット (ビギナーブックスシリーズ)』)があった。息子の誕生日祝いにいただいた一冊だったが、こういう古典絵本は主人が学校に持っていったりして…

月光の下、トラと踊る

トラって、紳士のイメージなんだろう。『おちゃのじかんに きた とら』*1での印象もそうだった。同じネコ科でも、華やかな百獣の王ライオンとは明らかに違う。静かにわが道を行くような落ち着いたイメージである。他の大きな動物、たとえばカバやゾウは控え…

今年もやってきた! ハロウィンの絵本#8

土曜日に、ハロウィンの飾りつけ終了。玄関ドア表に死者の祭り風のガイコツを座らせ、居間にはフォーミーを切り抜いた8匹のコウモリと5体の幽霊を下げる。クモの糸をあちらこちらに廻らせると、雰囲気は一気に怪しげなお屋敷に。息子は、音響効果も忘れな…

9月19日は「海賊語で話そうデー」だった

先月あたり、書店では海賊関連書籍の特集棚が設置され、海賊絵本もいっしょに並べられていた。そういえばNYタイムズ紙では、海賊の特集を組んでいたなあ。というわけで注目してみたところ9月19日は海賊語で話そうデーだったことが判明。このサイトの存在…

ジャン・ブレットの最新作『HONEY...HONEY...LION!』

ジャン・ブレットのファンは多い。丁寧に描き込まれる緻密な絵は写実的でわかりやすく、同時に芸術作品である。ブック・フェアの片付けボランティアに駆けつけると、娘の担任の先生がジャン・ブレット最新作『Honey... Honey... Lion! (Rise and Shine)』を…

ドクター・スースのミュージカル

木曜日は、大忙しだった。昼過ぎまで、主人のクラスの付き添いボランティアとしてチルドレンズ・シアターでドクター・スースのミュージカルを鑑賞。放課後は娘のアート教室(ねずみちゃんのアートスクール)、続いて息子の中学のカリキュラム・ナイト……で家…

うちのハロウィン絵本#7

『おばけやしきへようこそ!』には、たくさんのお化けや怖いものが登場する。魔女、気味の悪い怪物、トロル、虫、幽霊、どう猛なライオン……。ある日、両親とはぐれてしまった小さな女の子が、そんな怖いものばかりが住んでいるお化け屋敷のようなお城に足を踏…

うちのハロウィン絵本#6

何度も書いているような気がするが、たとえハロウィンと謳っていなくてもこの季節向きの絵本はたくさんある。キーワードをしいて挙げれば「魔女・お化け・怪物」になるだろうか。だから仕掛け絵本『Go Away, Big Green Monster!』は、うちではハロウィン前に…