2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧

絵本の切手

今月11日に、絵本の主人公(動物)をあしらった記念切手が米英で発売された。さっそく16枚入りシートを3冊購入。いかしているのは、1枚1枚切手の裏に作品解説が入っている点かな。米国版*1はすべて39セントで、はらぺこあおむし、メイシーちゃん(両者は…

思いやりの交換

「くまさんの間にハートのある絵本読んで」と娘が言うので、『くまふうふのバレンタイン』を読む。原書『The Valentine Bears (Clarion Books)』をクラスで見かけ、思い出したらしい。この作品、米国でバレンタイン絵本といえばまず最初に挙がる名作なのに、…

赤い本でつながる不思議な出会い

一昨年、『The Red Book (Caldecott Honor Book)』(邦訳は『レッド・ブック (児童図書館・絵本の部屋)』に出会ったときはひとりで感動していた。表紙にもページにも文字のない、シンプルで愛しい絵本。主人公は、教室の様子から中学1年生ぐらいの女の子だ…

これもお気に入り

いろいろある「てぶくろ」絵本の中、米国でお気に入りになったのが『The Mitten』。最近、その邦訳『てぶくろ―ウクライナ民話』が出たということでうれしくなる。(しかも、「かえるくんとがまくん」の三木卓さん訳!)もちろんラチョフ作品は大好きだけれど…

ドラゴンのじゃばらパペット

動きのある工作って、やっぱりすごい。今日は2個目、3個目を作る生徒がいて、みんな熱中していた。簡単で、コンストラクションペーパーの2色スリップが鮮やか、ドラゴンの顔も魅力的だったんだと思う。スティックをエルマーグルーでつける「20秒」という…

中国正月

木曜日、小学校で中国正月のパレードがあった。わたしは仕事で行けなかったのだけれど、例年通り子どもたち(今年は4、5年生の1クラス)が作った獅子をメインに、「Gung-Hey-Fat-Choy!」と元気に叫びながらのパレードだったとのこと。主人の指導する太鼓…

大人も夢中になる

art

週末読んだ絵本に『Can You Find It Outside?: Search and Discover for Young Art Lovers (Can You Find It S.)』――さしあたり「おそとでさがしてごらん?」という感じかな――があった。メトロポリタン美術館の絵本って、子どもも大人もアートを楽しめるよう…

チキンスープが1番!

今週から娘の宿題に詩の暗唱が加わった。毎月1編ずつ鑑賞していくという。「1月の詩」と聞いて「もしや!」と思ったら、やっぱり。『Chicken Soup with Rice: A Book of Months (The Nutshell Library)』(邦訳『チキンスープ・ライスいりー12のつきのほん…

ローザ・パークスの笑顔

マーティン・ルーサー・キングJr.記念日に合わせて読もうと思っていた『Rosa (Caldecott Honor Book)』(邦訳『ローザ』)を、1週間遅れで息子と読む。公民権運動を高めたローザ・パークスのバス・ボイコットは、米国のアイデンティティーを示す大切な史実…

江戸しぐさ

絵本おじさんから教えていただいた「江戸しぐさ」という江戸っ子気質について調べてみると、目からうろこの提案がたくさん詰まっていた。中でも現代に通用する――いや、今だからこそ必要といえる――子育て論には心から頷いてしまう。「三つ心、六つ躾、九つ言…

獅子のアクション・ペーパーパペット

動きを生む工作は大人気。見本を見せたときから興奮して、みんな大喜びだった。手順の説明をどうするか、ここはしっかり段階ごとの形を見せるべきだったと思う。しっぽに使用する細長い紙は2枚重ねてもよかったかもしれない。作品はWLAMのもの。あのツアー…

愛がいっぱい

テディベアの親子が日常生活の息づかいを伝える『You Are My I Love You』は、詩の絵本。親から見た子どものあどけなく素直な姿を、シンプルな言葉で描写する。成長すると小さな頃の姿って遠のいてしまうのかもしれないけれど、この絵本があれば大丈夫。ふか…

数のアート

意識してか無意識なのか、娘のリクエストは日本語の少ない絵本ばかり。『One To Ten Pop-Up Surprises!』は、1から10の数が動物などで紹介されるポップアップ絵本である。でも、文字はまったくなく、出てくるのは数字とイラストのみ。どちらかというとアー…

なでなで うさぎさん

娘の選書、なぜか英文併記の絵本ばかりで、これは意識してやっていることなのか? よくわからないけれど、リクエストの絵本は『ぱたぱたバニー Pat the Bunny (パット・ザ・バニー)』。原書は赤ちゃんの頃の愛読絵本である。最近邦訳が出て、英文併記が魅力…

りんごちゃんとおばけリンゴを読む

娘の散髪。肩まで伸びていたのでショート・ボブにする。絹糸のようなサラサラの髪で、はさみを入れる音もサクサクとごきげん。赤いほっぺたに丸顔が映え、見るからに「りんごちゃん」になった。娘のニックネームには「ほっぺちゃん」「おもちちゃん」などあ…

かくれんぼ絵本は、かくれんぼのときに

娘は今年春から夏にかけて、日本で体験入学をする。そのため本来なら5月に行われる学年末テストの受験ができず、結局出発前の3月に受験することになった。「かえるくんとがまくん」シリーズを楽しんでいるので、リーディングは大丈夫と主人。教師が言うの…

日本語で読んでみたかった

1月第3月曜日はマーティン・ルーサー・キングJr.記念日。PBSでは番組と番組の間に、キング牧師の率いる行進や有名な「I Have a Dream」スピーチを放映していた。彼が導いた公民権運動は米国史に大切な礎を築いた。日常という忘却の中であたりまえのことに…

かわいらしさとは

図書館おすすめの絵本だったので、ルンルンしながら娘と『Lizette's Green Sock』を読む。評判どおりのかわいさは読む前から、表紙(主人公のキャラクター)、見返し(黄色の水玉模様)、タイトルのすべてが語っていた。「絵本はかわいいもの」という一部の…

自然への畏敬

『The Storm』は、黒留袖のような表紙のイラストに引かれた絵本。風、空、波の描かれ方が象徴的で、自然への畏敬の念がストレートに表れている。ストーリーは、海辺の家に住む男の子が体験する嵐の一夜をわかりやすく詩的に描くのみ。でも、自然を愛する人に…

ヨーロッパ中世という時代

小学校の図書館で目にして以来、チェックリストに入れていた絵本に『The Pied Piper of Hamelin』があった。ひきつけられた理由は、何といってもイラストである。チェコ生まれの画家が描く線画による中世の町には、不思議な臨場感が漂っていた。ネズミとかか…

中国正月ちょうちん作り

反省 本日は、サブの先生に付いて指導。ぬりえ4枚に複雑な切り抜きが含まれるので、1時間があっという間だった。いつものようにおしゃべりしながらの作業だったら、終えることができなかっただろう。中国系の先生だったからか、手順をしっかり確認させ、作…

もうバレンタイン?

バレンタイン商戦が始まった。あちらこちらで、赤やピンクのハートが目白押し。これから1か月は、こんな風景がずっと続くんだ。子どもの雑誌もバレンタイン特集でにぎやか〜。今年はどんなカードを作ろうかな。ここのところ2年間は折り紙ハートが続いてい…

ピーターとおおかみ

娘が教室で聞いたという「ピーターとおおかみ」CDは、『Peter & The Wolf / Story of Babar Little Elephant』*1。プーランク作曲によるババールの音楽も収録されているので、絵本と合わせてコレクションに加えるといいかもしれない。 図書館から借りたCDは…

にじのうた

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カーミットの歌う「The Rainbow Connection(The Muppet Show)」に魅せられている。メロディーを弾くと子どもの顔が浮かび、普段はあまり意識していない夢とか希望とか平和とかをまっすぐに見つめる気持ちになれるのだった。音楽の魔法。 虹をテーマにした絵…

自分さがし

息子と『オレゴンの旅』を読む。ある夜、道化師のぼくは、オレゴンという名のくまといっしょにサーカス団を抜け出す。エゾ松の美しい森に帰りたいというオレゴンの願いをかなえてあげようと思ったのだ。鉄鋼の街ピッツバーグからシカゴまでバスに乗り、そこ…

映像と絵本・児童書の考察 

「ナルニア」――息子が見に行ったけれど、どうも映画館に足を運ぶ気になれない。どうしてかな。「チョコレート工場」のときはルンルンという気分だったのに。予告で目にしたとき、描かれ方が「指輪物語」みたいでちょっと引いてしまったのかも。トールキンの…

あめふりの歌と絵本

北原白秋作詞、中山晋平作曲「あめふり」が、5番まで続くことを忘れていた。歌詞を探し出し全部歌おうとしたけれどちょっと遊び心が生まれ、4番と5番でどんなお話になるか息子にクイズをした。すると、「(泣いている子に傘を渡し、)男の子はお母さんの…

犬年バナー作り

反省 十二支紹介は最後に。ぬり絵に時間をとられ、肝心の作業がおろそかになった。コンストラクションペーパーの色が足りない。黄色が欲しかった。 犬の紹介の仕方はよし。理想としては、以下の順番で。 犬のバナーを見せ、犬を選んだ理由を考える。 今年を…

雪の森の写真絵本

息子の新年の抱負が「エクストラ・クレジットの課題をすべてこなす」ということで感心していたら、主人から「親への受け狙い」と指摘され逆に納得する。中高時代の親子関係って後の人間形成に大きな影響を及ぼすというから、ここは親の要望だけでなく彼の気…

グラファロの子どもとねずみちゃん

子どもたちと『The Gruffalo's Child』を読む。これは彼らの大好きな『もりでいちばんつよいのは? (児童図書館・絵本の部屋)』*1の続編で、怪物グラファロの子ども以外、登場キャラクターはすべて同じ面々というシリーズのような作品である。前作はイラスト…