2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

Summer is Summer なつがいっぱい

四季の中で一番好きなのは、実は夏だったりする。その季節それぞれに美しさがあるのだけれど、ひとつ選んで!と言われたら夏を選ぶだろう。誕生月が七月だから、潮風の気持ちいい季節だから、空と海に魅せられるから……と理由はいろいろある。でも、軽装で楽…

夏を満喫 さわやかで心地よい絵本

MOMMY? マミー?

センダック初のポップアップ絵本『Mommy?』。アマゾンで待てず、書店で購入した。 よちよち歩きの赤ちゃんが「マミー(おかあちゃん)」を探しにお化け屋敷に入っちゃった。無垢な坊やのかわいさと、それに似通わない怪物たちのおどろおどろしさと、おとぼけ…

センダック初のポップアップ絵本には、おばけがいっぱい

しゅくだい 日本語

娘の衣類が遅ればせで日本から届く。中に絵本『しゅくだい (えほんのマーチ)』が入っていた。これ、「だっこ」が宿題に出るお話だ。 めえこ先生が言いました。「きょうの しゅくだいは "だっこ"です」。これを聞いて生徒たちは「えー、うそー」「はずかしい…

ハートがきゅん! 日本の絵本

I AM I われは王

war

『I Am I (Neal Porter Books)』の表紙と裏表紙には、少年二人の叫ぶ姿がある。「I AM I」――。まるで自分が王のごとく、二人は川を境界線に力の示し合いをした。これでもか、これでもかと競えば競うほど大地は荒廃し、悲しさが少年たちを包み込む。 争い、報…

巧みな視覚効果と構成で戦争を描く絵本

The Moon パパとおつきみ

まろやかな光を放つ「月」の存在には、子どもの頃から魅せられてきた。太陽はなかなかその正体が「絵」のように見えず、まともに見つめることもできなくて、ありがたい割によくわからない対象だった気がする。でも、月は違った。見上げれば夜空にくっきり、…

モダンなお月見

はてなダイアラー絵本百選

はてなダイアラー絵本百選に参加してみようと思います。しかしながら好きな絵本はすでに紹介しているものが多く、どれがよいか選出がむずかしそう。楽しい悩みを抱え込み、秋もさらに深まるのでしょう。

Curious George flies a kite 娘にぴったりの読本探し

「Frog and Toad」(『Frog and Toad Are Friends (I Can Read Book 2)』ほか)シリーズと「Magic Tree House」シリーズ(『Magic Tree House Collection: Books 1-8: Dinosaurs Before Dark, The Knight at Dawn, Mummies in the Morning, Pirates Past Noo…

初級リーダー探しにひと苦労 

2006年のおすすめハロウィン絵本

絵本おじさんのブログ*1に、おすすめハロウィン絵本*2五冊を記す。つい最近、ハロウィン・収穫感謝・秋関連の絵本を本棚から探し出したばかりだったので、すぐリストを挙げることができたけれど、作業中は「そういえば、これがあった」とか「ああ、これ持っ…

My Father the Dog とうさんは いぬ

とうさんは にんげんのふりをしているけど、ほんとうは いぬなんだよ。だって、こんなことが あるもの――。 『My Father the Dog』は、米国中流家庭の日常とその典型的父親像が子どもの視点で描かれる絵本。「中流家庭」「典型的」と言い切ってしまってよいも…

Captain's Purr ねこのせんちょう

終日のたり、のたり風の夏の午後に楽しんでおきたかったな。『Captain's Purr』(邦訳『ねこのせんちょう』)を子どもたちといっしょに読んでの感想。家に一匹、こういうテンポの生き物がいると、日常の流れに余裕が生まれるものだ。眠りほうけて、身だしな…

父さん犬を描いたら……/ハロウィン絵本リスト

MOON PLANE 月にとんでいったなら

日々、カラフルなものに囲まれていると、一見無表情で静かな色彩に引かれたりする。中秋の名月をとうに通り越してしまった九月の終りに、ちょっと不思議できれいな絵本『Moon Plane』に出会った。日常風景と宇宙的な月のイラストが交錯した、詩的な絵本。作…

ぼくの月旅行は、モノトーンの夢の中

オールズバーグのProbuditi!

四年ぶり、『Zathura』(邦訳『ザスーラ』)以来の新作『Probuditi!』が出る。手品ショーが舞台ということで、また摩訶不思議な世界が展開されるんだろう。ぞくぞく、わくわく。息子が喜びそう。 amazon:Chris Van Allsburg 表紙からすでに…… Probuditi!作者…

Rotten Richie and the Ultimate Dare やれるもんならやってごらん!

『Rotten Richie and the Ultimate Dare』は、兄リッチーとのエピソードを描いた、ポラッコ少女時代の愉快なお話。『My Rotten Redheaded Older Brother (Aladdin Picture Books)』の続編。息子がよく娘をからかうので、ほかの家庭ではどうなのかなと、少し…

ねむいねむいおはなし

『ねむいねむいおはなし』*1が出たようです。さくまゆみこさんは、瀬田貞二さん、石井桃子さんと並んで大好きな訳者さんです。ほしい! でも、どうしよう。迷える子羊の、複雑な心境です。 →シュルヴィッツが描くおやすみ絵本 - 絵本手帖 amazon:Uri Shulevi…

お兄ちゃんと妹/シュルヴィッツの翻訳絵本

the true story of Stellina ことりのステリーナ ほんとうにあったお話

「真実は、強い」と祖母はいつも言っていた。創造の中でその強さが発揮できたら、それにまさるものはない、と。『The True Story of Stellina』を読んで、祖母の言葉を思い出した。ニューヨークの街角で拾われた一羽のひなが作者夫婦(当時はまだ結婚してい…

ニューヨークの小鳥

Henny Penny めんどりペニー ペニーが語ったお話

色づいた樫の木にどんぐりがいっぱい――。秋の色彩に惹かれて読んだ『Henny Penny』は、お話よりもどちらかといえば絵の楽しさに魅せられた。 どんぐりが頭に落ちただけなのに、「空が落ちてくる!」と勘違いしためんどりのペニー。これは、天災地変! 王さま…

おとぼけ めんどりペニーの別バージョン

The Halloween Play ハロウィンのはっぴょうかい

娘が、かわいらしい絵本を教えてくれた。「もしもシリーズ」*1でおなじみの、ねずみくんのハロウィン絵本『The Halloween Play』。教室で読むお気に入りで、ここのところ「かわいいんだよー」と何度も話していた。何やら、ねずみ小学校のハロウィン学芸会の…

娘のお気に入りハロウィン絵本

Liu and the Bird: A Journey in Chinese Calligraphy リュウとゆめのとり かんじの旅

日常生活で興味の湧くことがあるとしたら、それは主に「how=どんな風に、どんな感じ」で表せるものになる。つまり5W1Hのうち、残りの「when=いつ、where=どこで、who=誰が、what=何を、why=何故」にあたる部分にまったく興味がない。5Wは唯一、…