2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ハマグリ

ばたばたと慌しい。予定表に書き込む項目は一日ひとつと決めているけれど、重なってしまったときはハマグリになったつもりで臨む。殻を閉じてのスルー力。別名「こなし力、やっつけ力」。子どもが学校に通い出してから感じ始めた「感覚」だ。 このスルー力が…

Ruby's Wish ルビーのねがい

今年の中国正月は、バレンタイン直後の2月18日。同じ色、赤がシンボルとなるお祝いを意識して『Ruby's Wish』を娘と読む。19世紀の中国を垣間見る絵本として読むのも楽しい。 ルビーのおじいちゃんは、米国ゴールドラッシュで巨万の富を築いた数少ない中国人…

中国文化を知る絵本

ジェンダーバイアス2

直感で決めた。娘をカトリック立小学校に転校させよう。理由は、人をいたわる心を学んでほしいから。言葉使いやマナーを、公立校で学ぶことはできないもの。ここで著しい自分の性差別・偏見に気づく。女の子には、言葉と心の教育をしっかりさせておきたい――…

CORK & FUZZ Short and Tall コークとファズ おちびちゃんとせいたかのっぽ

がまくん、かえるくんを超えるコンビが生まれるか。ちょっと興味を抱いてミズネズミのコークとポッサムのファズコンビを描く、初級読本シリーズ『Short and Tall (Cork and Fuzz)』を読んでみた。 年下なのに自分より背が高いファズが許せないコークは、ファ…

動物コンビの初級読本シリーズ

ジェンダーバイアス1

女性、母性という意識。振り返ってみれば、思春期のころ、どうしても素直に受け入れられなかった自分がいた。男の子っぽく見せようとしていたことが一番の証拠。女の部分は自分にない、と言い聞かせていたような気がする。なぜだろう。 母親となり、あのころ…

NOT A BOX はこ・じゃ・ない

ダンボール箱のどこがそんなにおもしろいの?――大人はそんな思いで眺めてしまうけれど、当の本人にしてみればこれほど心うかれる「おもちゃ」はないらしい。箱に乗り込んだり、中に隠れたり、子どもは箱を「何か」に見立て、イマジネーションの世界にとっぷ…

イマジネーションに遊ぶ絵本

娘とピクニック

主人と息子がスキーに出かけ、残ったわれわれは家の中でピクニックごっこをした。キッチンには見えないドアがあり、ここを開けて外に出かける仕組みである。いってまいりま〜す! 娘が詰めてくれたおむすび、玉子焼き、りんご、バナナを手に、森の中へ。 空…

ここは冬の北極

娘の宿題に北極ぐまや北極きつねが出てきたので『ここは、冬の北極』(原書『Here Is the Artic Winter: Here is the Arctic Winter』)を読んだ。 ぶるるるるる、冬の北極。この絵本には零下50度の世界に生息する動物たちの厳しい生きざまが、美しいイラス…

冬の北極を描く絵本

娘とお茶会

陶器のままごとセットと小さなマグカップを揃え、娘とティーパーティーをした。準備したのは、緑茶とミルクたっぷりのカフェオレ。ふだん一人で飲むお茶も、彼女と一緒にブランケットの上でいただくと、なんだか違う飲み物の味がする。 目の前には、ぽちゃぽ…

I LOST MY TOOTH IN AFRICA アフリカで歯がぬけたら

『I Lost My Tooth in Africa』は、オレゴン州ポートランド在住画家と彼の娘――しかも彼女は1992年生まれ!――による共同制作絵本である。作者が8歳のときに書いたお話に、お父さんが絵を加えてできあがった。さらに特別なことは、このお話自体、作者の妹の実…

アフリカ文化を紹介する絵本

わたしの日常

フリーランチ受給率70%の小学校でチューター。数字を見て「市内南部の99%に比べたらいいじゃないか」ということになるかもしれないが、根底に流れる文化は同じである。ここに通う子どもたちの背後で教育がないがしろにされる理由は、「米国にやってきたば…

ペーパーリボンで造形

キンダーのクラスで見かけたペーパースカラプチャーを2年生のクラスでやってみる。土台の色画用紙は、黒。そこに2〜3センチ幅に切ったカラフルな色画用紙(長さは2種類)を好きなように貼っていく。ループ、ねじり、ジグザク折り……、いろんな紙の表情を…

BELOW かいだんのした

舞台は階段の一角。これを山と見立てたり、街にしてみたり、ジャックのイマジネーション遊びは仲良しのプラスチック人形ガイといっしょにとどまるところを知らない。傍らには、動物やおもちゃの車がところ狭しと場所を陣取っている。ミニチュアって、楽しい…

イマジネーションに遊ぶ絵本

しあわせとは……

家族。これだけあれば、あとは何もなくて大丈夫。ここに、犬猫、音楽、アート、自然、美味しいものが加わるともっとしあわせかもしれないけれど、とりあえずなくても大丈夫。家族の時空があるだけで、大丈夫。 なんだかこの気持ちだけで過ぎる日々が続いてい…

ハート型クレヨン

ハートのマフィン型に小さくなったクレヨラを入れて、ハート型クレヨン(「Family Fun」誌2007年2月号)を作る。雑誌で紹介されている型は4センチ(12個用)ぐらいの小さなものだけど、うちのは5〜6センチ(6個用)の大きくて深いもの。つまり、倍のク…

Keeper of Soles くつやのとんち

死神って、絵本というメディアに似合わないテーマじゃないか。幽霊やお化けとはまた違う存在で、拭いきれない黒い重さを携えた印象があったのだ。でも『Keeper of Soles』に出てくる死神は、顔が「足の裏」の形をしていて、なんとなくおとぼけ風だった。「お…

死神と靴屋

午後2時

午後2時の存在に、ほっとする。仕事の終わるこの時刻を経て、家でぼーっとする時間、ひとりでお茶を飲む時間、犬猫と戯れる時間がやってくる。 息子が帰ってきて、午後2時はおしまい。ここからは、午後3時が始まるのだ。おしゃべりの時間。

The Jewel Fairies 宝石の妖精たち

アマゾンCAの存在をすっかり忘れていた。さっそく妖精シリーズを検索すると、すべて揃っているではないか!カナダドルで9ドル16セントということだけれど、こうなったら次の宝石の妖精シリーズといっしょに注文してしまおうかと目の色が変わってきた。とりあ…

ビバ! amazon.ca! 虹の妖精シリーズ 第4弾

冬を悦ばせてくれるもの

モスクワ・ソリスト演奏会。息子と出かけ、弦楽器の魅力を堪能した。正確で大胆、かつ気品あふれる演奏は、モスクワの街だからこそ生まれた芸術だ。大いなるうねりに飲み込まれたという感じかな。 アレンジ曲の演奏から、マーラーとオリジナルを聞き比べるの…

The Party Fairies パーティーの妖精たち

レインボーマジック空模様の妖精シリーズの後は、パーティーの妖精シリーズになる。今年三月発売のペーパーバック『Hayley the Rain Fairy (Rainbow Magic)』を読んで、娘は空模様シリーズ読了の予定。でも彼女を見ているとそれまで待ちきれず、次のパーティ…

虹の妖精シリーズ 第3弾

「巧みに生きる、善く生きる」デューク大脳科学リサーチ結果から

http://www.forbes.com/forbeslife/health/feeds/hscout/2007/01/22/hscout601147.html 利他主義は、人間の本能と関係があるらしい。「コンピュータゲームをしているときの脳」と「コンピュータゲームをする人間を見ているときの脳」の反応を調べた結果、他…