2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ひとあし ひとあし

毎朝目が覚めると、きつつきの木を突く音が聞こえる。ここ最近、「また、お仕事しているね」が娘のお決まりのひとこと。とくに朝と夕方、このきつつきは森に響くいい音を聞かせてくれる。数にしてみると、一秒間に「こつ」の音が9回ぐらいかな。「こつこつ…

鳥の絵本、虫の絵本

The Zoo モノトーンと色の織り成す動物園のファンタジー絵本

お父さん、お母さんといっしょに動物園に来た女の子。彼女はそこで、動物たちと遊び出す。檻の中にいるはずの動物たちが見えない。でも、女の子は楽園で、動物たちと楽しそうに遊んでいた。――これは、絵本『The Zoo』での風景。 ところで、シアトルの動物園…

動物園の絵本

The Birthday Box お誕生プレゼントの入っていた箱で遊ぶスーパー赤ちゃんの絵本

『The Birthday Box』で描かれる赤ちゃんの姿は、親であればきっと日常のどこかで体験していることではないか。うちの場合、まさにこのスーパー赤ちゃんは息子と二重写しなので、昔を懐かしみ、子どもの無邪気さをたたえながら絵本を楽しんだ。 お誕生日(こ…

赤ちゃんの絵本

Where Is the Cake? ケーキを探す文字なし絵本

『Where is the Cake?』は、娘といっしょにちょっと楽しい時間が過ごせた絵本。 表紙の印象が、不思議だった。七色使いのカラフルなタイトルとは対照的に、背景はなにやら不気味な暗い森。おまけに、木々の陰には怪しいねずみたちの姿が見え隠れする。薄いピ…

文字なし絵本

Lily Brown's Paintings リリー・ブラウンの絵

art

抽象画は、心象画――。最近、遅ればせながらやっとアブストラクトの意味がわかった。色は心の叫びだったのだ。目に見えるものを描くのではない。つまり、目に見えないものを描いている。深さの極み。芸術の意味がここにある。抽象が見えた理由は、id:mmpoloさ…

アートの絵本

The Boy Who Was Raised by Librarians 図書館の役割を教えてくれる絵本

現役ライブラリアンによる『Boy Who Was Raised by Librarians, the』を読み、仕事の視点で図書館の役割を紹介する賢い絵本だなと思った。 メルビンは図書館が大好き。学校の帰りは、毎日のように図書館へ直行する。そこでは3人のライブラリアン、マージ、…

図書館の絵本

When I Grow Up, I Will Win the Nobel Peace Prize 平和をシニカルに語るドイツの絵本

意地悪しちゃいけない、仲良くしなくちゃいけない、誰かがいじめられていたら助けてあげなくちゃ――。絵本『When I Grow Up, I Will Win the Nobel Peace Prize』に描かれる男の子は、みんなが平和に暮らすにはどんなことをすべきかわかっているのだけれど、…

平和の絵本

ミュージカル「オズの魔法使い」の舞台背景を描く

2年生といっしょに、来月18日に開かれる全校ミュージカル「オズの魔法使い」用の舞台背景を描いた。すでに下描きが出来上がっているので、今日は水彩ペイントで色塗り。場面は2つあり、今日のは左手に森、右手に悪い魔法使いのお城がたっているもの。来週…

Good Sports スポーツする心地よさに包まれる詩の絵本

秋季のサッカー、冬季のバスケットボール。でも、新緑まぶしい芝生の上で、カーンと打って走る野球が、やっぱり一番気持ちがいい。 寒くて暗い冬が終わり、そよ風の心地よい季節がやっとやってきた。そんな時節にスポーツの詩を集めた絵本『Good Sports: Rhy…

スポーツ、詩の絵本

That Rabbit Belongs to Emily Brown 大好きなぬいぐるみといっしょに読む絵本

かわいらしい絵本に出会いました。『That Rabbit Belongs to Emily Brown』(邦訳『そのウサギはエミリー・ブラウンのっ! (児童図書館・絵本の部屋)』)には、うさぎのぬいぐるみと楽しく過ごす女の子と、彼女のぬいぐるみが欲しくてたまらないおひめさまの…

ぬいぐるみ、おひめさまの絵本

Rainstorm さわやかな夏に読みたい文字なし絵本

文字なし絵本『The Red Book (Caldecott Honor Book)』*1を冬、『Museum Trip』*2を秋に読むとしたら、リーマンの最新作『Rainstorm』は断然、さわやかな夏になります。暗雲たれこめた表紙のイメージとは少々対照的ですが、まずはここに見える窓にご注目を。…

夏の絵本

Today I Will Fly! ジェラルドぞうさんとぶたちゃんピギー・シリーズ かわいいよ〜

絵本「ハトさん」シリーズ*1のモーさんが、またやってくれました。娘が『Today I Will Fly! (An Elephant and Piggie Book)』を読んで、大喜びでした。 作りが初級読本なので本来ならプレスクールからキンダー向けですが、慎重なジェラルドと能天気なピギー…

おしゃれでかわいい絵本のような初級読本シリーズ

アート教育夏季ワークショップ

絵本好き、絵好きが高じて、アート教育のプログラムが受講できないかなと探していた。美術館主催で、地元教育大の単位も取れるクラスがあったのだけれども、嗚呼、予定が合わない。でも、このVisual Understanding in Education (VUE) というアプローチ、こ…

アート教育

ヴァージニア工科大乱射事件

その男の子は8歳。言葉も生活もまったく違う、知らない国にやってきた。小さな頃から引っ込み思案だったこともあり、新しい環境にはなかなか溶け込めずにいた。学校でも、近所でも、きっとそう。異質な世界を享受できず、自分が異質になり、中学、高校であ…

子どもの心、家族の心

カリスマ図書司書のおすすめ絵本・児童書

シアトル公立図書館の図書司書を昨年現役退職したナンシー・パールは、フィギュア(人形)*1まで発売されるカリスマ(というより、こちらではセレブ)ライブラリアンである。大人の読書ガイドとして『More Book Lust: Recommended Reading for Every Mood, M…

読書ガイド

雑誌とのお付き合い

現代日本語に触れるため雑誌購読も大切かと思い立ち、一年購読した生活雑誌の更新時期が来た。更新すべきか、やめるべきか。気持ちが進まないということは、お金を払う価値があるか否か、疑問に感じている証拠である。 アンケートなどでよく「よく読む雑誌は…