2009-10-01から1ヶ月間の記事一覧

Tacky Goes to Camp ペンギンのタッキー・シリーズ

娘が「おもしろいから、読んで、読んで!」と何度もすすめてくれた"Tacky Goes to Camp (Tacky the Penguin)"。笑いがこぼれる理由は、おりこうさんなペンギン集団の中で1匹だけはずれてしまうタッキーの個性にあるようでした。折り目正しくきっちり行動する…

グーグルロゴ@ハロウィンでハロウィンのお菓子さがし

楽しそうなので、娘といっしょにハロウィンのお菓子さがしに挑戦。 ジャック・オー・ランタンのキャンディバッグを"Click or treat!"で開けて見ると…… 中にはハロウィンの定番お菓子。チュウイーキャンディー2種、ロリポップ、キャンディーコーン、スマーテ…

Only a Witch Can Fly 今年一番のハロウィン絵本

去年が"The Haunted House"(米国版"Ghosts in the House!")*1なら、今年は"Only a Witch Can Fly"です。両者ともアジア人アーティストによるイラストなので、ハロウィンにもいわゆる日本風の「ゆるく、かわいい雰囲気」が浸透しつつあるのかもしれません。…

こどもたちのハロウィン

本日学校で行われる「モンスターマッシュ」の仮装集会で、娘は青いヤップヤップ星人になります。セサミ・ストリートに登場する一キャラクターで、たしかおととしのハロウィン用に息子が作りました。彼は学校では仮装せず、当日友だちと古着屋さんに行って何…

Yummy Eight Favorite Fairy Tales たのし、かわいや、おとぎばなし

"Yummy: Eight Favorite Fairy Tales"は、ルーシー・カズンズによるおとぎ話が「おいしそう〜」に8話つまった絵本です。これはもう、英語でも、日本語でも、とにかく一家に一冊の必読書!と宣言してしまいましょう。おなじみのたのしいイラストに、わかりや…

Otis ぽんこつだからあたたかい

"Otis"は、たらきもののトラクター、オーティスのお話。農場で活躍した日々はもう昔のことで、今はお役目ごめんの身。でも、自分に取って代わった最新鋭の大型トラクターにもできなかった牛の救出作戦を成功させ、みんなから再び喝采を浴びた。 チャコールグ…

Dog Biscuit いぬビスケットをたべちゃった!

"Dog Biscuit"は、犬の大好きな子どもたちに贈りたい絵本です。文句なしにかわいい。純真な子ども心を丁寧に描写すると、こういう魔法がかったファンタジーになるのですね。 納屋で犬用のビスケットを目にしたブリジットは、何の気なしにそれを食べてしまい…

2009年のハロウィン絵本

2009年のハロウィン絵本 今年は『かえるごようじん』が忘れられませんでした。洋書のほうでは最近レビューを書いた"Dark Nightでしょうか。両者とも直接ハロウィンがテーマではありませんが、怖そうで愉快なキャラクターたちが出てくるのでハロウィンにぴっ…

地方発の絵本だって可能

こちらの記事を読み、なぜ東京集権文化になるのか教えてもらった。ブクマを見て察するところ、ここでいう文化とは若者文化、外国の輸入文化となる。その一極化の理由は、1941年に制定された「元売り集中体制」にあるのだそうだ。今から半世紀以上も前に定め…

Hook 大空に弧を描くイーグル

「あっ、イーグル!」――。悠然と弧を描いて舞うイーグルの存在を教えてくれたのは、子どもたちだった。はじめは何のことなのかよくわからず、とりあえず指のさされた方向を見上げただけ。透明な空の一点に焦点を合わせようと、あたふたしていた。堂々と空を…

Bartleby Speaks! 発語をテーマにした物語

"Bartleby Speaks!"の主人公は、赤ちゃんのバートルビー。なかなか言葉を発せず、おかあさん、おとうさんをやきもきさせてしまう。――ちょっと脱線して……珍しい名前なので調べてみると、メルヴィルの小説"Bartleby, the Scrivener"(1853年)の主人公とかけた模…

Billy and Milly, Short and Silly 鋭い感性がキラリ!

シンプルなものこそ、ごまかしがきかないゆえに完璧さが求められる。"Billy and Milly, Short and Silly!"は、その「シンプル」が完璧にぴたりと決まった絵本。脚韻を並べただけの、ちょっと笑えるショートストーリー集である。わずか3語、あるいは4語でこれ…

14 Cows for America 有事をどう生きるか

"14 Cows for America"は、ケニア人留学生ウィルソン・キメリ・ナイヨマさんの911同時多発テロ事件体験をつづったノンフィクション絵本。ケニアに帰国した際、村人たちにニューヨークの惨事を伝え、地元では命の糧とされる「牛」を捧げることで、被災者たち…

The Frogs and Toads All Sang アーノルド・ローベルからの贈り物

Rm105のライターズ・ワークショップ(作文の時間)。先週から「作者に学ぼう」をテーマにアーノルド・ローベル作「がまくんとかえるくんシリーズ」の中から「おはなし」を題材にしている。ひとりで読むなら一年生ぐらいの内容。でも、こういうお話を「書く」…

5秒でわかる世界でもっとも正確な性格テスト

こちらの性格判断、ばっちり当たっていた。直感で3。あまりにもぴたりでびっくり。8にも少し惹かれたかな。きっと子どもの頃は違う柄を選んだと思う。……なんて、ちょっと遊んでみた。加齢につれて、紫系統の色にどんどん引き込まれている。 はてなブックマー…

The Circus Ship ご当地絵本で歴史をひも解く『サーカス・シップ』

1836年10月29日、メイン州ポートランドに向かうロイヤル・タール号が遭難。乗員103名に混じって、サーカス団の動物たちも海に投げ出されてしまった。記録によると、ゾウ1頭、ライオン2匹、トラ、レオパード、馬6頭、ラクダ2頭、ヌー、ペリカン2羽、大蛇と鳥…

Jeremy Draws a Monster この「かいじゅうさん」は

外に一歩も出たことがないジェレミー。家の中でお絵かきをして怪物を描いたのはいいのだけれど、絵から出てきたこいつがなかなかの曲者だった。わがまま言いたい放題で、礼儀もまったくわきまえない。「サンドイッチかいて。はらへったから!」「トースター…

結婚式にお呼ばれ

真向かいに住むご夫婦のお嬢さんが、京都のお寺に嫁ぐことになった。僧侶の嫁として家庭の太陽となり、温もりに満ちた家庭を築かれることを願わずにはいられない。懐かしの京都を訪ねる理由がまたひとつ生まれてうれしいな。すてきな式・パーティで、子ども…

アマゾンくるくるウィジェット しずかな秋の絵本棚

アマゾンのくるくるウィジェットを秋仕様に。砂糖カエデの甘い香りに包まれながら、しっとり静かな秋に読みたい絵本を並べてみました。秋の絵本棚からの抜粋ですけれど、くるくる回して見るのも趣があるかなと思ったりします。しずかな秋の絵本棚ファーディ…

Princess Hyacinth 気球に乗った男の子の話題に便乗して

コロラド州で起きた気球騒動。ウェブで銀色の円盤形ヘリウム気球を目にしてから"Princess Hyacinth (The Surprising Tale of a Girl Who Floated)"を読んだので、空を飛ぶ感覚がぐぐーんと現実味を帯びて感じられた。 「宙に浮く」という普通でない苦難を抱…

Rm105のブックレポート

新学期が始まり、快調にチューター職発進! 今年はRm105のみのお手伝いで、これ以上何を望めばいいのだろう、どっぷり幸せである。 さっそく昨年好評だったキューブ・ブックレポートの課題に取り組むことになった。今年は6グループがそれぞれ異なる絵本のレ…

Dark Night そろそろ、ハロウィン

"Dark Night"はハロウィンがテーマではないけれど、だんだん日が短くなってくる今頃にぴったりの絵本だろう。ほどよく素人っぽい展開が、不思議な親しみやすさを投げかけている。何となく、ずっと目の届くところに置いておきたいような、そんな感想。ワニの…