2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧
いつだったか遠方に住んでいる米国人の友人から「あすか! すてきなネット書店を運営しているのねー」と電話をもらい、はたと気づいた。そうか、このブログ、書店としても機能しているんだ。確かにアマゾン・アソシエイトに登録しているということは、一種の…
色を堪能する絵本として引かれているのが、バーナデット・ワッツの作品だ。最近のやさしいパステル調も魅力だが、不透明水彩で心の闇を主張する昔の画風も捨てがたい。 岩波書店から出ている1973年版の『ヘンゼルとグレーテル (大型絵本)』では、ワッツの特…
前作"Ladybug Girl"では一人の見立て遊びを描き、2作目の"Ladybug Girl and Bumblebee Boy"はハチになりきる男の子といっしょのごっこ遊びを描きます。コスチュームを身に着けると、子どもはその気になるのですよね。これぞ仮装というコスプレに生きるワクワ…
→http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2009032800109 おもしろい記事を見つけた。2100年には中国が先進国に仲間入り、日本が人種のるつぼ、世界の貧富の格差は大幅に縮小――。この貧富格差の縮小は心から願いたいところ。 2100年と言えば、孫が老後を迎える…
息子が赤ちゃんの頃に話題となったコルデコット賞オナー絵本"Alphabet City (Caldecott Honor Book)"は、彼のお気に入りABC絵本だった。リアリスティックな水彩画は子どもの目にわかりやすく、何度もページを眺めては自分の身のまわりにもどこかにABCの文字…
赤い色が印象に残る絵本を並べてみました。随時追加。◆をクリックすると、レビューに飛びます。RED◆英語The Little Red Fish作者: Tae-Eun Yoo出版社/メーカー: Dial発売日: 2007/03/01メディア: ハードカバー クリック: 1回この商品を含むブログ (6件) を見…
『大型絵本 あかいはなさいた』は何よりも、「赤い色」に魅せられる自然界の真理を証明する。人の心を吸い込むように赤い花たちはみな、自分の個性をその色に託していた。 表紙の松葉ぼたんがまず、懐かしい。この花は子どもの頃、どの家の玄関先でも、よく…
版画風の表紙に魅せられ手にした『どうして?』は、圧倒的なイラストレーションの力でけん引する絵本です。 真っ暗な世界には、あひると赤いぬいぐるみだけ。冒頭は、赤と黒のみの描写です。色で引きつけるパンチのあるイメージに、読者はさまざまな行く末を…
“若者的なる者が消費する”という概念 - Chikirinの日記を読み、終始首肯しっぱなし。とくに田舎のおじいちゃん、おばあちゃんたちは、老後=孫しかないのだろうなあといろいろ思い描いた。 米国の場合、自分の住む地方都市に限ると、今こそ消費のときとばか…
買い物について - どうもyukawasaですを読んでいて、自分が「欲しい!」と思うものはとりあえず「絵本」しかないなあ……とあらためて確かめた。絵本は同時に「時間」でもあり、絵本を買い求めることは、言葉と絵の織り成す時間を買う行為でもある。購買物とし…
秋冬のファーディを描いた『ファーディとおちば』のお次は、『ファーディのはる』。早くファーディと再会したいなあ。 →Fletcher and the Falling Leaves こぎつねフレッチャーとおちば - 絵本手帖 ファーディのはる作者: ジュリアローリンソン,ティファニー…
"Ish (Creatrilogy)"の日本語訳が出ました。その名も『っぽい』。うわあ、みごとな訳ですね。原書を読んだとき、これは日本語でどう表現したらいいのだろうと頭をひねりましたが、このようにぴたりと来ることばはもちろん浮かびませんでした。 出版社も訳者…
「本」のプロフィール画像がきれいに映らず残念です。本の木をりんごの木に見立て、「りんご」ちゃんのアイコンにしてみましょうか――。数日、試行錯誤を繰り返すことになりそうです。
"There are fairies at the bottom of the garden"('Fairies' by Rose Fyleman)……お庭の深みには妖精たちがすんでいるので、はっとするようなことがおきてもまったく不思議ではない……そうです、そうです。お庭には妖精たちが棲んでいます。春の目覚めに触れ…
昨夏から楽しませてもらった花冠から、机の周辺風景にテーマを替えてみました。鉛筆、本、マグ、一輪の花……といったアイコンで、しばらく絵本手帖を飾ろうと思います。これを機に、ブログ開設の頃から親しんでいた「りんごの木」プロフィール画像も変更して…
"Orangutan Tongs"は、早口ことばにすると舌がもつれてしまいそうな詩ばかりの絵本。これは、なかなか楽しいぞ。たとえば……: "Felt Hat" I used to wear a felt hat, and I felt the hat felt right, But I swapped it for a belt, although I felt the bel…
好評のデビュー作"Bloom: A Little Book About Finding Love"と最新作"Peep!: A Little Book About Taking a Leap"に比べると、少々地味な"Splash!: A Little Book About Bouncing Back"。しかし、読んでみたら、納得する箇所が多く、意外に個人的なお気に入…
"Peep!: A Little Book About Taking a Leap"は、社会人として世の中に羽ばたこうとしている若者に贈りたい絵本です。段差のある歩道から飛び降りることができず、慌てふためき躊躇する小さなひよこが主人公。めんどり母さん、お姉ちゃんたちに励まされ、い…
久々に娘と大爆笑。とびきり愉快なひとときを提供してくれた絵本は、『かえるごようじん』(原書"Beware of the Frog")です。 「あるところに、おばあさんが ひとり おりました。おばあさんは、くらくて ふかくて とんでもなく おそろしい、もりの はずれに …
ある日、起きてみたら突然、からだ全体がピンク色に変わっていた! ペンギンのパトリックは、大慌て――「男の子がピンクなんてー!」。一方、かたわらではお母さんやお医者さんが「そのうちなれるわよ」的に、まったくうろたえず事実を受け止めていゆったりと…
かわいいよー。タイトルは、"First Day of Spring - Design by Eric Carle"。振り返れば確か息子の誕生年に、ぴかぴか金色の帯付き「はらぺこあおむし」25周年記念本が話題に上っていましたが、今年はすでに40周年です。15年一昔。よって特別な春を伝える、…
→http://news.sky.com/skynews/Home/UK-News/Sky-Arts-The-Book-Show-Survey-Teenagers-Would-Rather-Read-Book-Than-Use-Websites/Article/200903115234712?lpos=UK_News_First_Home_Article_Teaser_Region_1&lid=ARTICLE_15234712_Sky_Arts_The_Book_Show_…
『On the Night You Were Born』の邦訳『あなたが生まれた夜に』が出たようです。日本語で読むと、またじんときそう。3年前には、こんな風に書いていました。 →On the Night You Were Born あなたのうまれた夜に - 絵本手帖 あなたが生まれた夜に作者: ナン…
昨日に続き、ピーターラビットの絵本を……と思ったら、ご紹介したい"Play-a-Sound ABC with Peter Rabbit"が、アマゾン・ジャパンでは取り扱われていないようです。こちらは息子の誕生祝いにいただき、とても楽しませてもらった贈り物でした。"Play-a-Sound"…
職場の先生の一人が赤ちゃんをご出産。今朝、生まれたばかりの写真を見せていただき、自分の子どもたちのことを思い出していました。小さくて、丸くて、真っ赤で、ほわほわ。赤ちゃんのお祝いに贈りたい絵本はたくさんありますが、英語だと『Peter Rabbit Sa…
これまたすてきな詩集絵本に出会った。鳥の詩集をまとめた絵本『Today at the Bluebird Cafe』*1と同じ作者コンビによる動物の詩の絵本『A Whiff of Pine, a Hint of Skunk: A Forest of Poems』である。ページをめくると、スカンクやビーバー、かたつむりや…
『Listen to the Wind: The Story of Dr. Greg and Three Cups of Tea (Rise and Shine)』は、話題になっていた『Three Cups Of Tea』の絵本版だ。 ヒマラヤ登山で遭難し、迷い込んだ小さな村、パキスタンのコーフィで、一人の米国青年が命を救ってもらった…
『Harriet Dancing』は、春らしいなと思い手にした絵本。色とりどりのちょうちょうと花、それだけで、もう心が湧き立っていた。 ちょうちょうのダンスに魅せられて、自分もいっしょに踊りたいとお願いしたハリネズミのハリエット。「ちょうちょうのダンスは…
ぼーっとしながら、『In the City: Our Scrapbook of Souvenirs (ROLAND HARVEY AUSTRALIAN HOLIDAYS)』のような探し物絵本を眺めるのもいいな――なんて気がついた木曜日の夕べ。本書は、描かれている近未来都市がシドニーだと直感して手にした絵本だった。と…
『You Never Heard of Sandy Koufax?!』は、伝説の名投手、LAドジャーズのサンディー・コーファックスを描いた伝記絵本。しかし、単なるスポーツ伝記ものと思ったら、大間違いである。本書をぴか一のスポーツ・ノンフィクションたらしめている理由は、むちゃ…