2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

なみ

大好きな文字なし絵本"Wave"が『なみ (講談社の翻訳絵本)』として出版されました。 表紙の「なみ」という手描きの流れが、さわやかな潮風になってこちらに渡ってきます。生涯、出会えてもっとも感動した絵本の一冊に入るかなあ。ああ、また開きたくなってき…

How Many Baby Pandas? コロコロパンダがいっぱいの数の絵本

コロコロ、フワフワ、そしてシロクロ。この白黒デザインの完璧とも思える配置には、丸くて柔らかそうなイメージ以上に、いつも目が釘付けだ。竹林の中でゴロンゴロン、コロンコロン。初めてパンダを見た人々は、どんな気持ちだっただろう。中国の奥地で生息…

Pippo the Fool  フィレンツェの鬼才ピッポのお話

イタリア・ルネサンスの建築家、フィリッポ・ブルネレスキの伝記絵本"Pippo the Fool (Junior Library Guild Selection)"に、しばし感動。公証人の家業を継がず、建築家として初期ルネサンス様式を確立した俗称「おばかのピッポ」が、フィレンツェのサンタ・…

Wink:The Ninja Who Wanted to be Noticed にんたま乱太郎を中国風にアレンジ?

"Wink: The Ninja Who Wanted to Be Noticed"の表紙でメガネをかけた忍者を見て、「これって、にんたま乱太郎に少なからず影響受けてるわけ?」の第一印象。自ら空手を習い日本文化に通じる作者らしいけれど、忍者学校の遠足でパンダのいる動物園に行ったり…

Slither and Crawl:Eyes to Eyes with Reptiles ヘビ、トカゲ、カメ、ワニ好きさんに

"Slither and Crawl: Eye to Eye With Reptiles"は、小さな頃から爬虫類に目がなかったという作者の絵本。大判に加え実物大サイズで描かれるページもあるので、かなりの迫力に満ちている。サイズを示すページは右側が折り込みになっており、さらに横長に開く…

Bubble Trouble シャボンだま あかちゃん

シャボン玉に入って、ぷかりぷかり。なんて可愛らしく、楽しい絵本だろう。"Bubble Trouble"(邦訳『しゃぼんだまぼうや』)は、ポリー・ダンバーとマーガレット・マーヒーのコンビということで、魅力的でないはずがない。淡い涼しげなイラストとリズム感あ…

Adventures in Cartooning 夏休みにもってこい、コミックの描き方指南書

"Adventures in Cartooning"を机の上に置いてみたら、娘も息子も気軽に手に取りパラパラとめくっていた。 単なる落書きを迫力の展開で迫るコミックにするテクニック……これは簡単そうで意外に難しい。効果的な吹き出しや擬声語・擬態語の挿入などコツを知って…

A Walk in New York おしゃれなNY観光案内絵本

イラストが洒脱な上に実用的とあり、"A Walk in New York"はニューヨーク観光にもってこいの絵本である。大判なので持ち運びに手間取るかもしれないが、この絵本開きながら街を闊歩するのって、かなり絵になりそうだ。 部屋の中で開くだけでもいい。お父さん…

City I Love 都会の風に吹かれてみれば……

都会に住むか、田舎に住むか。老後のことを考えて、あれこれ想いを巡らせる今日この頃。子ども時代は絶対に、田舎の風と光が必要だ。子育てを終える老後はどうか。何だかわたしには、都会の風が必要みたい。いやいや、ここで言う「都会」とは「大都会」のこ…

Thunder-Boomer! 夏の嵐

うだるような暑さの中、突然、暗雲が空を立ちこめ雷がとどろき始める。夏の嵐。 "Thunder-Boomer!"に描かれるのは、米国中西部。干草の匂い、大粒の雨、動物たちが同様する雷鳴などなど、散文詩で語られる夏の嵐がそのまま体感できる絵本だった。当地も今日…