2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧
"Bunny Days"は、表紙を目にした瞬間にイースター用と思いました。デビュー作だった文字なし絵本"Wonder Bear"(『魔法のしろくま』)の、あのクマさんも見えます。はっきりとした色合いと大判の迫力で構成した前作とは異なり、こちらはオレンジ、黄緑、青の…
お誕生プレゼントにピンク色でふわふわのウサギをリクエストしたタルーラ。既製品では見つからなかったので、おばあちゃんが手編みで作ってくれることになりました。ところが毛糸が足りなくなってしまい、おばあちゃんは四苦八苦。なにしろ時間がありません…
水曜日の晩祷は、忘れられないひとときになると思う。娘たちのクワイヤ・ディレクターが作曲した「聖母マリアの讃歌」"The Song of Mary Magnificat in the Mixolydian Mode"が初演されたのだ。合唱曲。天使の歌声が響き、厳かで清らかで、すばらしかった。 …
国連史上最悪の惨事と言われるハイチ地震は復旧に時間を要し、罹災から2週間以上を経た現在も混乱が続いています。世界各地から物資の支援の手が差し伸べられ、はてなでも「はてな義援金窓口」を通して支援金を募っていますが、知らない人も多いのではない…
ここのところカワイイ新刊バレンタイン絵本(あるいはバレンタイン向きの絵本)に出会っているので、リストにしてみようかと思いました。2010年おすすめのバレンタイン絵本リストです。◆をクリックすると、レビューに飛びます。2010年英語のバレンタ…
意気のいい初級読本を見つけた! これは、文字を読み始めたばかりの子どもたちに大歓迎されるはず。とくに男の子。"The Cat on the Mat Is Flat"と"The Big Fat Cow That Goes Kapow"はいずれも脚韻を踏みながら、日常とファンタジーを軽快に描く初級読本ら…
"What the Rat Told Me"は、年明けに読んでいいなと思った絵本。縦長大判の迫力、余白を生かした朱と黒の構成、版画のぬくもり……など、かなりアート志向にまとめられている。各ページに押された登場キャラクターを紹介する漢字印もよい感じ。斑を残したイン…
これはカワイイ! モダンな中間色のドット柄。その上には女の子の夢がいっぱいつまっていそうなキラキラ加工の大円形パステルブルー。そして、真ん中に"Cupcake"の主人公カップケーキが居座っている。一見マーサ・スチュアート風の配色と構成と言われれば、…
"Guess How Much I Love You Sweetheart Edition"は、大人の手のひらサイズ。ハート型がまん中にくり抜かれた真っ赤な布装丁で、かなりかわいい。 大きなウサギと小さなウサギは、兄弟なのか、友だちなのか、恋人なのか、親子なのか。今でも答えは見つけられ…
上記フェリシア・ボンドとよく間違えてしまうのが、こちらのレベッカ・ボンド。彼女の水彩画は筆運びが軽快で、そこから生まれる楽しさは雪やドーナッツの絵本でもおなじみだ。なので、"In the Belly of an Ox: The Unexpected Photographic Adventures of R…
知らない間に、「もしもシリーズ」のねずみくんがたくさん季節のボード絵本になっていて驚いた。イースター、クリスマス、そしてこちら"Happy Valentine's Day, Mouse! (If You Give...)"はバレンタイン絵本。 「もしもシリーズ」からブタ、ムースらおなじみ…
ソジャーナ・トゥルースの生涯を描く"Sojourner Truth's Step-Stomp Stride"を読んだ。子どもの頃、すでに身長は183センチ。足のサイズは30センチで大柄だったソジャーナ。奴隷主から逃亡し、クエーカー教徒にかくまわれたカナダで自由の身となった後、…
"Marsupials (Nic Bishop)"とは、有袋類の動物のこと。コアラ、カンガルー、ウォンバット、ポッサム……このあたりまでは知っていたけれど、他にも小さくてちょこちょこした名前の知らない動物がたくさんいた。その数300種以上。みんなお母さんのおなかの袋…
一年生の担任W先生は、子どもたちの人気者だ。車椅子から笑顔とユーモアを振りまき、学校中のみんなから愛されている。わたしは彼の教室でお手伝いするのが大好きだ。もちろん主人のクラスが一番居心地のいいことに変わりはないが、次に挙げるとしたら断然…
ハロウィン絵本"Only a Witch Can Fly"に続くアリソン・マクギー&ユー・テウンの絵本"So Many Days"がすてきだった。子どもの将来に想いをめぐらす親の思いが淡々、よって切々と描かれ、共感を覚えた。繰り返し出てくるフレーズはこう。 So many doors in a…
……と、タイトルは日本語で書いたものの、実際に読んだのは英版"Here Comes Jack Frost"のほう。ずっと読みたいと思っていたのだ。もう、すごくよかった。作者の感性に感心しっぱなしだった。 友だちの動物たちが冬眠に入り、遊び相手が誰もいない。すると退…
きまぐれ絵本棚・冬の絵本に何冊か新しい絵本を加えました。雪、あたたかいもの(てぶくろ、コートetc.)、バレンタインなどをテーマに並べています。よろしければご覧ください。 →冬の絵本 - 絵本手帖
先週の木曜日、歌の先生にお寿司をご馳走になった。ちょうどうちから歩いて10分ぐらいのところに、市内でもっとも本格的と誉れ高いお寿司屋さんがある。(このオーナーが偶然にも、わたしと同郷、同級生のおじさんに当たる人と言う事実はまたの機会に触れ…
twitterはtumblrと並んで話題になった当初にアカウントを開き一言書いたのだけれど、以後ほぼ放置状態。haikuもだめ。何度か参加は試みたけれど、こういうおしゃべりだけの一言って苦手だ。ハハハ、これは現実社会でも同様、small talkが苦手なのだ。日本語…
ふだんケーキなど焼いたことのない公爵夫人がケーキを焼くと……。「わたしは 今から、ふんわり ふわふわ、あまーいケーキを やきますからね」。教授を申し出た料理番の言うことも耳にせず、公爵夫人ははりきって作業にとりかかる。そうしてできあがったケーキ…
『天のおくりもの』は、本当なら悪夢のお話。人間と羊の赤ちゃんがそれぞれまいごになってしまうという。はあ、お母さんたちは奈落の底に突き落とされた気持ちを味わうことになる。それでも、人間のお母さんは羊の赤ちゃんを、羊のお母さんは人間の赤ちゃん…
週末でみなスキーに行ってしまったので、ゆっくりと書こう。 先週末に届いた『ヌンヌ』がもうとびっきりすてきで、ここ一年で一番好きな絵本になった。帯に書かれた「フィンランドの本屋さんの熱い支援を受け、復刊された名作絵本!」の言葉「名作」に偽りは…
ブロードウェイのすべてを語るabc絵本がこちら"Lights On Broadway"。これは、ミュージカルに燃えている子たちへのプレゼントにぴったりだ。 単なるブロードウェイの紹介だけでなく、有名スターたちの舞台での心境をつづる言葉が各ページ寄せられていて興味…
"Woof: A Love Story"は、ある日突然、恋に落ちる犬のお話。悲しいかな、いくら愛を伝えても彼の「ワンワン」は猫には通じないのである。あきらめた犬がトロンボーンを吹き始めると……。 豊かな文章力でつづられる恋物語だった。コラージュ使いのイラストが、…
人気画家による"The Mitten"だったので注目。おなじみのウクライナ民話が、北米の冬のお話に生まれ変わった感じだ。おばあちゃんから編んでもらった赤いてぶくろは、リス、ウサギ、キツネ、クマ、ノネズミに煖を提供するのだけれど……。 おばあちゃんちの様子…
金曜日に、日本からうれしい包みが到着。エピファニーが過ぎもうクリスマス気分ではないけれど、感動を忘れてしまわないうちにしたためる。 ずっと読みたいと思っていた『エリーちゃんのクリスマス (世界絵本傑作シリーズ―アメリカの絵本)』。赤い表紙、ぬく…
→ミドルメディアの時代 (内田樹の研究室) ここで言うミドルメディアとはインターネットのことなのだが、自分なりにこれからのメディアとしての絵本を位置づけてみたい。 コンテンツ(言葉、お話、絵画)-コンテナ(絵本という媒体)-コンベア(児童書店)――…
この一文を読み、アマゾンに直行したのが2年前。 本書は、二〇〇六年一月より十二月まで、『京都新聞』朝刊一面に掲載されたコラム「菓子ひなみ」に加筆したもので、祭事・年中行事などは、二〇〇六年度の暦に準じています…… 京都に暮らしたことのある者と…
家に赤ちゃんがやってくると、今まで一人っ子だった環境ががらりと変わる。お姉ちゃん、お兄ちゃんになった子どもたちは母親、父親を奪われ、「失恋」の痛手と同じ心境を体験するそうだ。恋愛経験に乏しいわたしとしてはそれを耳にしたときにどうもピンとこ…
"The Frog Scientist (Scientists in the Field Series)"は、カエルの生態を伝えるノンフィクション絵本ではあるのだけれど、同時にその研究分野で活躍するサイエンティストを紹介する絵本でもある。 タイロン・ヘイズの生物学者への道は平坦ではなかった。…