2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

おじいさんの小さな庭

うれしい再版のお知らせです。お気に入りの絵本『おじいさんの小さな庭』が、ふたたび出ている模様。以前は原書の画像しかなかったのですが、今回日本語のほうもあることを発見し、ふたたびご紹介することにしました。庭作りの大好きな人に。 →おじいさんの…

Frankie Stein かわいい坊やが一番コワイ

娘が「おもしろいよ」と感想をもらした絵本"Frankie Stein"は、ハロウィンにぴったりだ。 シュタイン夫妻が授かった赤ちゃんは、まるで人間の子どものように可愛らしい。ところがシュタイン家は代々「怖さ」で名を知らしめていたので、これだけ血すじからか…

The Pout-Pout Fish in the Big Big Dark けっこう笑える、海の大ぼうけん

"The Pout-Pout Fish (Pout-Pout Fish Adventure)"に続く、2冊目"The Pout-Pout Fish in the Big-Big Dark (Pout-Pout Fish Adventure)"がけっこうおもしろかった。 真珠をなくしてしまったミス・クラムのために、パトパト・フィッシュが深海の冒険に出る。…

Ballroom Bonanza さがしものABC絵本

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"Ballroom Bonanza: A Hidden Pictures ABC Book"は、動物たちがABC順に、いろいろなダンスを紹介する絵本と思っていたところ、実は探し物絵本だった。 毎年10月になるとダンス競技会に参加するため、世界中の動物たちがブラックプールの街に集まってく…

Flora's Very Windy Day 秋空が恋しくなる絵本

行く夏のなごりを惜しむ中、"Flora's Very Windy Day"のような絵本を読んでしまうと、知らないうちに天高く馬肥ゆ秋を求めている。単に秋が主題の絵本ではなく、主人公の女の子フローラと小さな弟クリスピンのちっちゃな確執も、兄弟ものとしてよく取り上げ…

First Grade Jitters 夏休みも、もうおしまい……

一年生になる気持ちを描いた絵本が、"First Grade Jitters"。ここで扱われる気持ちは、このテーマによくある不安と期待の入り混じった心情ではなくて、重く心配ごとがつきまとう不安な気持ちである。つまり、鈍色の日々。 翻って、すでに8月末が見えてきて…

Salem Brownstone 不思議で怖いグラフィック・ノベル

10月31日付けで父親死亡の知らせが届いた。ついに知ることのなかった父親の暮らしていた屋敷を訪れ、奇妙な体験をするセーラム。影を強調する独特の線画が、奇怪で不思議な世界を描き出す。 おすすめのグラフィック・ノベルということで図書館で借りてみ…

I Want My Light On! あかりをつけて! リトル・プリンセス

リトル・プリンセスの絵本は久しぶり! "I Want My Light On! (Little Princess)"を開きながら、娘が自分の体験を振り返っていた。暗闇が怖くて、やはりこの絵本のリトル・プリンセスと同じように「あかりをつけて〜」とお願いし通したんだよね。わたしも子…

The Bald-Headed Princess 小児白血病を克服するまでの物語

"Bald-Headed Princess: Cancer, Chemo, and Courage"は、小児白血病を克服する11歳の女の子の物語。教師である作者は実際、11歳の息子を同病で亡くしており、家族とともに体験した自らの想いを白血病への理解も含めて文章に託した。 冒頭は、白血病に侵…

We Are the Ship カダイアー・ネルソンへの3つの質問

→These Questions 3: Kadir Nelson - SweetSpot- ESPN 力強いイラストと語りで米国ニグロ・リーグの球史を伝える"We Are the Ship (Coretta Scott King Author Award Winner)"。このネルソンのイラストが切手になり、それに関してのインタビュー記事があった…

The Trucker 母親のまなざし

"The Trucker"を読みぜったいに、母親がわが子の昔を振り返って描いた絵本だろうなあと思った。 男の子の車好きは、いったいどこに備わっているのだろう。うちの息子も、大好きだった。黒くて、強そうな、まるいタイヤが、ぐるんと動き始める、「移動」の魅…

Can I Play Too? ヘビくんの場合

"Can I Play Too? (An Elephant and Piggie Book)"は学年末の6月、W先生がクラスで読んだ絵本。ここに登場するヘビくんの気持ちは、自分が子どもの頃に味わった気持ちと同じだと言っていた。 手と足のないヘビくんが、どうやってバスケットボールの仲間に…