アート手帖

人魚ひめ ツヴェルガーの描く海洋世界

ときにつめたく感情のない海洋世界を描くのにもっとも適した絵画ではないかと思えたほど、ツヴェルガーの『アンデルセンの絵本 人魚ひめ』は透明感があり美しかった。ガラスのようにはかなく透き通った心が示され、読む側は切ないやら、悲しいやら。大人だか…

I STINK! ごみの行方を考えよう

子どもたちといっしょだと楽しいな。『I Stink! (Irma S and James H Black Honor for Excellence in Children's Literature (Awards))』を読んで、あらためて感じた。何度読んでもそのたびに違う楽しみ方ができるから、絵本ってやはり偉大なのだ。 「I STIN…

きゃああああああああ クモだ!

「あ」の数がいくつあるのか数えてしまうほど迫力いっぱいのタイトルに魅せられて、『きゃああああああああ クモだ! (児童図書館・絵本の部屋)』(原書『Aaaarrgghh! Spider!』)を読んだ。秋から冬にかけてぴったりの絵本である。 主人公は、ひとりぼっちの…