情報

ぼくとサンショウウオのへや

この絵本、息子もわたしも大好きだった。タイトルは、"The Salamander Room"。友だちの誕生プレゼントにも贈ったりして、思い出がいっぱいだ。ついに邦訳が出たとのことで、マジカルな世界が日本語でも楽しめるようになった。 思い出のつまった原書の書影も…

カップケーキのバニラくん

"Cupcake"の邦訳『カップケーキのバニラくん』。 今レビューを読みかえしてみると、バレンタインにもいいと書いていたので、あわててバレンタイン絵本リストに加える。 この色合いを見ると、いつもアッパー・ミドルの女の子ワールドを連想する。何というか、…

ジェイムズ・メイヒューの名画紹介「ケイティ・シリーズ」

子どもたちが小さなころ馴染んだジェイムズ・メイヒュー絵本の翻訳が出た。ケイティといっしょに名画探訪ができるこのシリーズは、アーンホルトによる一連の名画シリーズとあわせておおいに魅せられた。お話の中に入り込み、名画と交わるなんて最高。これか…

まちのいぬといなかのかえる

大好きなモーさん絵本の翻訳が出ました。『まちのいぬといなかのかえる (大型絵本)』は、季節のめぐりをとおして犬と蛙の交流を描くやさしくて、うつくしいストーリー。今年のコルデコット賞にオナーぐらいで入選するかなとも思った作品でした。 →City Dog, …

しんとしずかな、ほん

"The Quiet Book"が『しんとしずかな、ほん』として出ました。ほんのりグレーがかった色を見ているだけで、しんと本の中に入りこんでいます。かなりおすすめ。 →The Quiet Book むしろ疲れた大人たちに贈りたい静かな絵本 - 絵本手帖 The Quiet Book作者: De…

ぼくがいちばん!

『ぼくがいちばん!』も原書でファンになった絵本。絵を見ているだけで、元気が出てきます。ぜったいおすすめ! でも、レビューには原書で手にすべきと書いていた。 →I'm the Best カラフル! カズンズ・ワールド - 絵本手帖 ぼくがいちばん!作者: ルーシー…

ながいながいよる 

『ながいながいよる (大型絵本)』の原書は、けっこう気に入っていた。春を待つ冬の美しさ、厳しさが描かれ、詩的な世界に引き込まれた。 それでこのほど邦訳がお出まし。岩波さんからで、うれしいな。雰囲気がぴったりだと思う。非常に個人的な見解。 →The L…

バムとケロのもりのこや

『もりのおくのおちゃかいへ』と『いつか、きっと』に加えてもう1冊、自分へのクリスマス・プレゼントとして手にしたい絵本を発見しました。それは、遅ればせながらですけれど、バム&ケロ・シリーズ待望の新刊『バムとケロのもりのこや』! アドベント絵本…

新刊絵本『ブロントリーナ』

先日感想を記した"Brontorina"の邦訳が出ていた。元気のもらえる絵本なので、人気が出そう。邦題のフォント・デザインも、原書と同様にかわいくて洒落ている。マダム・セシルのキャラクターがよいです。 →Brontorina ブロントリーナはバレリーナ - 絵本手帖 …

読んでみたいな……いつか、きっと……

かわいい! アマゾンではまだ書影が出ていないようなのだけれど。『いつか、きっと』の表紙、この赤いおべべのような和柄を見て、『もりのおくのおちゃかいへ』とともに自分へのクリスマス・プレゼントにしようと衝動にかられた。 作品紹介として「小さな島…

読んでみたいな……もりのおくのおちゃかいへ……

"もりのおくのおちゃかいへ"の表紙を見て、むしょうに誘われた。しっかりしたデッサン力+モノトーンに効果的な射し色が好みである。作者のサイトで見た動物たちのイラストも魅力的。こういうしっかりと絵を描く画家さんが増えて欲しいな。今のところ、クリ…

アマゾンの選ぶ2010年ベスト絵本10冊

たった今メールが届いたので、アマゾンによる今年の10冊をご紹介。"Dog Loves Books"(『ほんやのいぬくん』)はとてもすてきな絵本だったのに、絵本手帖に書かずじまいだった。今月はそんな絵本のレビューで忙しくしたいな。 →City Dog, Country Frog 犬…

ニューヨーク・タイムズ紙の選ぶ2010年ベスト絵本10冊

→Best Illustrated Children’s Books of 2010 - The New York Times たまたまツイッターで見かけたので、タイムリーにご紹介。夏あたりから忙しくしていて、10冊のうち読んだ作品は2冊だけだった。 大好きなスージー・リーとか、話題のケイト・ディカミロ…

おじいさんの小さな庭

うれしい再版のお知らせです。お気に入りの絵本『おじいさんの小さな庭』が、ふたたび出ている模様。以前は原書の画像しかなかったのですが、今回日本語のほうもあることを発見し、ふたたびご紹介することにしました。庭作りの大好きな人に。 →おじいさんの…

Knuffle Bunny Free: An Unexpected Diversionナッフル・バニー最新刊

"Knuffle Bunny Free: An Unexpected Diversion (Knuffle Bunny Series)"は、twitterで見つけたモーさん情報。とってもよさそうな雰囲気です。トリクシーちゃんも大きくなりました。読むたびに娘の成長を見ている気持ちにさせられます。すごく楽しみ。 →Chil…

Aqualine: A Renewable Energy Thriller 主人が小説を上梓しました

義父の書き残したSF小説を受け継ぎ、足かけ5年。『Aqualine: A Renewable Energy Thriller』が先月18日、刊行となりました。時は2016年。石油危機に瀕した全世界を救おうとする一研究者を主人公にした、スリルとサスペンスに満ちた娯楽フィクション小説です…

ヘンリー・ブラウンの誕生日 

『Henry's Freedom Box』*1の邦訳『ヘンリー・ブラウンの誕生日』(鈴木出版)が12月10日に発売されました。自らを木箱に詰めて奴隷制度の南部から逃亡を試みた実話は、日本でも多くの読者の胸に迫ることでしょう。もちろん人間の尊厳について考えさせられる…

4月の新刊翻訳絵本

絵本手帖に記した原書絵本の邦訳版について、今までご紹介せずにいました。これからは「情報」として記録していこうと思います。今月振り返ってみたところ、3冊ありました。 『こわがりやのクリス だっしゅつだいさくせん』 Scaredy Squirrel こわがりこりす…

The Willoughbys 娘と読みたい児童書

『The Willoughbys』の評判がよいので、ぜひ娘と読みたい! 新旧の発想の差異がユーモラスに表現されているらしい。The Willoughbys作者: Lois Lowry出版社/メーカー: HMH Books for Young Readers発売日: 2008/03/31メディア: ハードカバーこの商品を含むブ…

カリスマ図書司書のおすすめ絵本・児童書

シアトル公立図書館の図書司書を昨年現役退職したナンシー・パールは、フィギュア(人形)*1まで発売されるカリスマ(というより、こちらではセレブ)ライブラリアンである。大人の読書ガイドとして『More Book Lust: Recommended Reading for Every Mood, M…

ファーディとおちば

もう一冊は『Fletcher and the Falling Leaves』*1の邦訳『ファーディとおちば』。邦訳の表紙がまたいっそう落ち着いた印象で、いかにも日本の秋という感じ。これで大好きな秋の絵本が邦訳で揃い、小さな絵本手帖に紹介できそうです。 amazon:Julia Rawlinso…

トリクシーのくたくたうさぎ

大好きな『Knuffle Bunny』*1の邦訳が出ました。その名も『トリクシーのくたくたうさぎ (にいるぶっくす)』。タイトルを聞いただけでうきうき楽しそうです。 amazon:Mo Willems 残念、書影がないので原書で Knuffle Bunny作者: Mo Willems出版社/メーカー: D…

注目絵本

偶然にも二冊ともPaul O. Zelinskyがイラストを担当した絵本。古典や民話をベースにした作品から一転して、遊び心を感じさせるお話を描き、新境地に入った印象を受けた。抜き加減がほどよくて、魅力的な画風を生み出している。(asukab) エイ、バッファロー、…

ベスとベラ

『Bess and Bella』*1の邦訳『ベスとベラ (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)』が出るとのこと。表紙は、原書のほうが甘い可愛らしさが出ているのでは……と印象を抱く。でも日本語で読むと、さらにとろけてしまうのかもしれません。 amazon:Irene Haas サ…

オールズバーグのProbuditi!

四年ぶり、『Zathura』(邦訳『ザスーラ』)以来の新作『Probuditi!』が出る。手品ショーが舞台ということで、また摩訶不思議な世界が展開されるんだろう。ぞくぞく、わくわく。息子が喜びそう。 amazon:Chris Van Allsburg 表紙からすでに…… Probuditi!作者…

ねむいねむいおはなし

『ねむいねむいおはなし』*1が出たようです。さくまゆみこさんは、瀬田貞二さん、石井桃子さんと並んで大好きな訳者さんです。ほしい! でも、どうしよう。迷える子羊の、複雑な心境です。 →シュルヴィッツが描くおやすみ絵本 - 絵本手帖 amazon:Uri Shulevi…

2006年クイル賞候補作品

絵本部門 Children's Illustrated Book 『Fancy Nancy』 『If You Give a Pig a Party (If You Give...)』 『John, Paul, George & Ben (Bccb Blue Ribbon Picture Book Awards (Awards))』 『Walter the Farting Dog Goes on a Cruise』 『Winter's Tale』 …

注目絵本

話題に上っているのはなんといってもセンダックの『Mummy?』*1。「おかあちゃん?」と「ミイラ?」をかけた怪物、幽霊の飛び出す仕掛け絵本でハロウィンにぴったりです。センダック初のポップ・アップ絵本ということで、怖そう〜ですが注目しています。 新学…

まめぼうやのリトル・ピー

『Little Pea』の邦訳『まめぼうやのリトル・ピー』が出ていた。さっそく注文。あっさりデフォルメされたイラストがそれとなく日本風なので、描かれる状況に違和感がないと思う。わたしが感想*1を書いたのは、去年の秋だ。この夏帰って来る娘に、今度は日本…

ロンパーちゃんがエミリーちゃんに

こちらの子育て雑誌に『ロンパーちゃんとふうせん』の英訳『Emily's Balloon』が紹介されていた。紅色が印象的だった日本語の表紙と違い、白地にベイビー・ブルーと風船の黄色がやさしい英語版。どちらのイメージも好き。(asukab) amazon:酒井駒子 「いわさ…