絵本

母からの伝言

『たまゆらの道―正倉院からペルシャへ』から。織物を始めたときに志村さんの母親が伝えた言葉。 「私は正装とか豪華な衣装は身に添わない。かといって呉服屋やデパートで気に入った着物がないのや。贅沢ではない、ただ自分の本当に気に入った着物が着たい。…

伊勢神宮の徴古館で 志村ふくみさんの著作から

志村ふくみ、志村洋子著『たまゆらの道―正倉院からペルシャへ』で、迫真の表現に出会ったので記録しておく。染織家志村ふくみさんが伊勢神宮の徴古館で御神宝を観覧されたときに出会った諺とそれに対する彼女の一言。 伊勢神宮では二千年もの間、二十年毎に…

絵本の小箱

日本から送られてくるアマゾン、bk1の小包こそ、わたしの宝箱。「ママ、こんなに絵本。どうするのー?」と娘に問われてしまいますが、これはママの心の栄養なのです。 わたしはずっと視覚人間でした。今から思えば、観ることも、聴くことも、実際にしてみる…

絵本と漫画

一人のために紡がれた作品が絵本とすれば、漫画は一般大衆のために売ろうとする作品が漫画。いずれも感動を呼び起こす作品であろうが、決定的に両者を隔てる要因は「心と言葉」のあり方にある。商業主義と消費主義に絡む漫画は、だから個人的に、どうしても…