individuality

Slowpoke のんびりいこうよという本

まるで自分のことのように読んだ"Slowpoke"がおもしろかった。 フィオーナはのんびりやさん。お風呂はゆっくり、朝の身支度にも時間をかける。歯みがきは1本につき32回のブラッシング。着替えは58回。父親の「バスが出ちゃうよ〜」のひとことも気にせず…

Spork 異文化間に生きる

おかあさんはスプーン、おとうさんはフォーク。そして生まれたのがぼく、スポーク。丸すぎるからとフォークの仲間に入れてもらえず、尖がりすぎているからとスプーンの仲間に入れてもらえず、スポークの気持ちは沈んでいる。キッチンの世界は、同属意識が強…

What's a penguin to think when he turns Pink! ピンクになっちゃったペンギンのお話

ある日、起きてみたら突然、からだ全体がピンク色に変わっていた! ペンギンのパトリックは、大慌て――「男の子がピンクなんてー!」。一方、かたわらではお母さんやお医者さんが「そのうちなれるわよ」的に、まったくうろたえず事実を受け止めていゆったりと…

velma gratch & the way cool butterfly ヴェルマ・グラッチととってもすてきなちょうちょう

絵本好き冥利に尽きる絵本はそうそう出会えるものではないのだけれど、『Velma Gratch and the Way Cool Butterfly』は確かにこのカテゴリーに入る一冊だ。表紙のヴェルマちゃんとミルクウィード・バタフライ(オオカバマダラ)の組み合わせだけで、ただ者な…

Clancy: The Courageous Cow どすこい! クランシー

現役大学生が作者というオーストラリアの絵本『Clancy the Courageous Cow』を読んで受けた。牛の種族間で行われるレスリング大会――日本流なら「おすもう大会」――が愉快。 お話は、代々おなかに白帯模様が入るギャロウェイ種の牛夫婦に、帯の入らない赤ちゃ…

Silly Suzy Goose とくべつなグースになりたかったスージーのおはなし

仲間のグースに囲まれて、ふとまわりを見回したスージー。自分はほかのみんなと違うのがいいなあー、と思う。コウモリになったら、こんなことできるし、オオハシになったら、こんなこと……。いろんな動物になりきって、最後には百獣の王ライオンに。ところが…

いろいろな色のドレス

『The Bora-Bora Dress』を読んだとき、おすすめになっていたのが『Daffodil』。個性をテーマに3人の女の子を描く、かわいらしいお話だった。 3つ子のひとりダッフォディル(水仙ちゃんと呼んでいいかな)には2人の妹がいる。ヴァイオレット(すみれちゃ…

手のなかのすずめ

ドイツの絵本『手のなかのすずめ』を息子と読む。よく耳にしていたタイトルなのでワクワク。影のある表紙のイラストにも興味をそそられた。 小さな男の子ティムがお母さんといっしょに買い物に出かけるお話は、いたって平明である。でも、読者を引き付ける絵…

ちまたで話題の絵本

話題の絵本『Fancy Nancy』を娘と読む。なるほど、なるほど、人気の秘密は最後のページにあった。 ナンシーは、なんでも華やかに飾るのが大好き。リボン、レース、造花、羽飾り、光り物を部屋の中にも洋服にもたくさんつけてしまう。紫色のかわりに「フュー…

はにかみやさんに贈る絵本

昨日、実家から小包が届いた。中身は、古本絵本とアマゾンで購入した絵本&文庫本で、わたしにしてみればお宝ざっくざく宝箱のような郵便物。さっそくその中の1冊『カクレンボ・ジャクソン』を娘と読む。登校前の朝読書である。 恥しがりやのカクレンボ・ジ…