birds
子ども時代を振り返るとき、忘れられない絵本があります。『おしゃべりなたまごやき (日本傑作絵本シリーズ)』は弟の愛読絵本でしたが、読んでもらうときは小学生のわたしもいつもいっしょでした。 何百、何千というにわとりの大群と子どものような王さまの…
ドイツの絵本『手のなかのすずめ』を息子と読む。よく耳にしていたタイトルなのでワクワク。影のある表紙のイラストにも興味をそそられた。 小さな男の子ティムがお母さんといっしょに買い物に出かけるお話は、いたって平明である。でも、読者を引き付ける絵…
心内にあれば色外にあらわる(大学)――。『チャボのオッカサン (評論社の児童図書館・絵本の部屋)』の表紙を見せたら、自分も子どもなのに「ええ〜、なんだか子どもっぽそう」という顔をした息子。ところがどっこい存外に楽しんだ絵本になる。ふっと引き込ま…
よく知られているお話だが、どうしてもバートン版『ちいさな あかい めんどり』で読んでみたくて購入した。娘は「もう知ってるから」とあまり興味を示さなかったけれど一緒に読む。そうね、確かに小さな子ども対象の絵本である。でも、3匹のくま*1、*2で魅…
図書館おすすめの絵本だったので、ルンルンしながら娘と『Lizette's Green Sock』を読む。評判どおりのかわいさは読む前から、表紙(主人公のキャラクター)、見返し(黄色の水玉模様)、タイトルのすべてが語っていた。「絵本はかわいいもの」という一部の…
『The Problem With Chickens (New York Times Best Illustrated Children's Books (Awards))』の表紙は、新聞などさまざまなところで見かけていた。いずれにしても、その印象から浮かんだ修飾語は「まるまる」という副詞。実際に読んでみて、出てくるにわと…
表紙のタイトル『Terrific (New York Times Best Illustrated Children's Books (Awards))』の意味と主人公の表情が相反しているので、息子が好きそう〜と思い読んでみた。聴衆は久しぶりに、息子、娘、主人の3人。 主人公は、初老のユージーン。幸運にもバ…
派手さはないのだが、何とはなしに読みたくなってしまう絵本が『Don't Let the Pigeon Drive the Bus!』(邦訳『ハトにうんてんさせないで。 (にいるぶっくす)』)である。英語はシリーズでたくさん出ているけれど、中でも第1作目は娘のつぼにはまったよう…
日々の中で心ときめく瞬間といえば、注文していた絵本の包みを開けるとき。『よるのおるすばん (児童図書館・絵本の部屋)』は、この冬受け取った包みの中の1冊だ。(米国的ビジネス戦略を目の当たりにしているけれど、アマゾンの存在には心から感謝。) こ…
このロージーとはもちろん、『ロージーのおさんぽ (ハッチンスの絵本)』のロージーのこと。鬼ごっこはたいてい「ロージー+きつね」か「スイミー+大きなさかな(さめ)」。昨日はにわとり版だった。最近、チキンばかり食べているからかな? たいていは娘が…
仕事の帰りのこと。ダウンタウンの渋滞がひどく、普段なら10分もかからないところが1時間もかかってしまう。のろのろ進んだり、止まったりしていた際、ふと隣りの斜線に目をやると、なんとにわとりの大群をつんだトレーラーが並んでいた。それは、まるでに…
娘はよほどロビンが好きなのだろう。この鳥を庭で見かけるたび、報告しに来てくれる。赤いおなかが、お気に入りの原因らしい。木々に囲まれ暮らしていると、こうやっていろいろな鳥の存在に気付くことができて、わたしですらいつの間にか小鳥たちの声に耳を…
茂る緑が濃くなり始めると、鳥たちのおしゃべりもにぎやかになる。子どもを学校に送る朝のお散歩は、唯一彼らの楽園を確かめるひととき。早起きさんのことをearly bird(s)と呼ぶけれど、そうならなくちゃと寝坊すけの自分に言い聞かせた。森の匂いと鳥の声に…