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コルデコット賞オナーに輝いた"Interrupting Chicken"が、むちゃくちゃおもしろかった。印象としては、父と娘のかけあい漫才。会話のテンポ、ニワトリのキャラクター性、とっぴな作中話、二部構成のオチのユーモアに加えて、毎晩本を読んでもらう習慣から伝…
"Lola Loves Stories"に描かれる家族は、読書好き。ローラは月曜日から日曜日まで毎日、お父さんとお母さんに絵本を読んでもらい、自分もその世界に入り込む。妖精の本を読んで妖精になり、冒険の本を読んで冒険し、友だちの本を読んでいっしょにままごとを…
1年生の教室で'Elephant & Piggie Book'シリーズは、絶大な人気を博している。3クラスのどの教室にもモーさん絵本のバスケットがあり、自由読書のときは取り合いになってしまうほどだ。キャラクターが愉快だし、感情表現が豊か、会話がシンプルで、テンポ…
かわいいなあ! 大きいのと小さいのと、サイズの対照的なキャラクターが登場するお話は、その設定だけでひきつけられる。"Ernest, the Moose Who Doesn't Fit"は、体が大きすぎて本の中におさまらないムースのお話だ。でも、確かに悩みを抱えるムースのアー…
本の大好きな犬くんが、本屋を開いた。ほんわか好きなものに囲まれて暮らすのって、いいな。荷をほどいて本を並べ開店準備をする犬くんは、しあわせいっぱい。お客さんがなかなかやってこなくても大丈夫。犬くんは流れる時間に運ばれて本を開き、すうっとそ…
昨日に続き、書店の袋に入れっぱなしになっていた絵本。 レーン・スミスさんがまた、やってくれた! と喜び勇んで手にした"It's a Book"は、インターネット時代の幕開けを皮肉るに相応しい傑作である。情報革命はもちろん90年代中ごろに黎明期を迎えていた…
先々週から小学校の仕事が始まり、けっこううきうきしている。うーむ、このうれしさは何だろう。今年は新しい先生、Ms.Hのクラスでお手伝い。30代前半ぐらいの中堅の先生で、彼女の教室で時間をともにすることがすごく楽しい。わたしのあまりよく知ら…
"Miss Brooks Loves Books (And I Don't)"には、情熱に満ちた若いライブラリアンの先生が描かれる。 子どもたちに本の素晴らしさを知ってもらおうと、図書司書のブルックス先生は本のテーマに合わせて仮装をする。たとえば……「ぼくにげちゃうよ」のうさぎ、…
『Library Mouse #1』は、図書館司書や小学校の先生が泣いて喜びそうな絵本です。図書館に住む小さなねずみサムが主人公。 サムは本が大好き。静まりかえった夜の図書館で、絵本や読み物、伝記、詩、お料理本、スポーツの本、おとぎ話、会談、ミステリー……本…
子どもが成長すると幼児向けの絵本にはなかなか手が伸びなくなってしまうのだけれど、それにも拘らず『Maybe a Bear Ate It!』はすごくよかった。なぜだろう。お気に入りの本を無くしてしまい、ああだ、こうだと想像を巡らせるシマシマ小猫の姿に何かしら共…
「本」の絵本と知り、『The Incredible Book Eating Boy』にも英国発売以来ずっと注目していた。「本を食べる行為」は「知識の詰め込み」なのだろうという先入観を持って読み始めたけれど、これは本当に本を食べてしまった男の子のお話。食べるたびに賢くな…
今週は小学校のブックフェアもあり、意識的に図書館・本に関連した絵本を読む。本日は、娘の大好きなチャーリーとローラシリーズから遅ればせながら『Charlie and Lola: But Excuse Me That is My Book』。ここのところ、たくさんシリーズ作品が出ていてうれ…
クラス用絵本の探索は続く。『Winston the Book Wolf』はアマゾンUKで目に付けていたところ、先日書店で見つけうれしい対面となった絵本。本が大好物というおおかみが主人公だ。キャラクター設定を耳にするだけでワクワクしてしまうところに、表紙の破けた穴…
タイトル『Do Not Open This Book』を目にして息子が即、「ね、これ読んで!」とリクエストした絵本。表紙から「開いちゃだめ!」と言われれば、開きたくなるのが人情というもの。おまけに息子の好きそうなブタくんが案内役とあり、どうして開いちゃいけない…
プレゼントでいただいた絵本『Charlie Cook's Favourite Book』を息子と読む。ドナルドソン&シェフラー制作の絵本といえば、韻を踏んだユーモラスなお話絵本という切り口が定番だ。ご多分に洩れず、本作品も然り。『The Gruffalo (Picture Books)』(邦訳『…