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Counting on Snow さむい国の数の絵本

"Counting on Snow"は、極寒の土地で暮らす動物たちの数の絵本。カリブー、野ウサギ、オオカミ、シロクマ、ムース……。ページにはたんに動物たちが現れて、その数が10からのカウント・ダウンで示されるのみだけれど、おしまいに向かうにつれて雪が舞いはじ…

One Boy 窓からのぞく向こうの世界

シーガーの最新しかけ絵本『One Boy』を堪能。穴あきの向こうに見える対象物がページをめくると詩の一節となり、異なる印象で登場する。たとえば、タイトルの"ONE BOY"が次ページでは"ALL ALONE"と続く。"TWO SEALS"は、次ページに"AT THE SEA"。前ページの…

1, 2, Buckle My Shoe アップリケで歌う童謡絵本

アップリケというと手縫いの印象がありますが、『1, 2, Buckle My Shoe』を飾るキルト・アップリケはミシン縫い。実はわたしもジグザグミシン使いが好きで、そんなところで共感した作品でした。 ミシン縫いのよさは、スピードとその後の耐久度です。目が詰っ…

Scoot! 水辺の自然に目を向けて

まだまだ肌寒く、春遠い日が続きます。そんなときに水辺の豊かな自然を謳歌した『Scoot!』のような絵本を見てしまうと、さわやかな夏がたまらなく恋しくなります。果たして今年、当地に夏は来るのでしょうか。あまりに寒い日ばかりなので、ふと心配になって…

Christopher Counting ひい、ふう、みい…のクリストファー

数の数え方を習い、数に魅せられたウサギのクリストファー。家に帰ってからも、お外に遊びにいっても、見るものすべてを数えようとした。 『Christopher Counting』は、積極的に「数」に触れようとする子どもにぴったりの絵本。素直に「数」に触れようとする…

Follow the Line through the House おうちのまわりを線でたどれば……

一筆書きの魅力が詰まった絵本『Follow the Line』(邦訳『せんをたどって (講談社の翻訳絵本)』)*1の第二弾『Follow the Line through the House』が出ていました。今度は家の周辺を一筆書きでたどりながら、数を数えたり、探し物の質問に答えたりします。…

1 2 3: A Child's First Counting Book 大人も楽しめる数の絵本

昨日と同じ画家の絵本。『1-2-3: A Child's First Counting Book』というタイトルから、赤ちゃん向けだろうからうちには向かないかな……と思っていたら、とんでもない! 誰もが子ども時代を振り返りたくなる、すてきな数の絵本だった。おとぎ話が好きな人に限…

Poor Puppy いたずらワンちゃんは、ネコちゃんと遊びたくてしかたがない

『Bad Kitty: Cat-nipped Edition』*1の続編が『Poor Puppy (Bad Kitty)』。今度は「行き」がABCを数字で絡め、「帰り」はさらにABCの頭韻で笑いを誘うという趣向だった。やっぱり前回と同様、笑っちゃう。 黒ネコちゃんと遊びたいのに遊んでもらえないワン…

The Halloween House ハロウィーンのおばけ屋敷

表紙は見かけていたけれど、読んだことがなかったので『The Halloween House』(邦訳『ハロウィーンのおばけ屋敷』)を読む。二人の脱獄囚が逃げ込んだ家は、どうやらハロウィーンのおばけ屋敷。ここで、おおかみ男、吸血鬼、こうもり、怪物、ガイコツなど、…

I'M DIRTY! 今度はバックホー

『I Stink! (Irma S and James H Black Honor for Excellence in Children's Literature (Awards))』*1の第二弾『I'm Dirty!』を読む。今度は、力仕事にいそしむ掘削機が主人公。ゴミ置き場を清掃したり、宅地開発に精を出したり、小さな子どもは毎日大忙し…

A MILLION DOTS 1000000という数を実感する絵本

ちまたで評判の『A Million Dots』を読む。百万個の「点(・)」の登場する絵本と聞いていたが、実際それを目の当たりにすると、「わあ〜」と声を上げるしかなかった。さあ、どうやって百万という数を実感するのだろう。 どのページもイラストはすべて、網が…

Hooray for Fish! それいけ さかなくん!

『それゆけ!さかなくん! (L.カズンズの絵本)』(原書『Hooray for Fish!』)は、娘の帰国後いっしょに読んだ日本語絵本第一号である。いろいろなお魚の形容が愉快で、大好きな作品だ。日本語と英語併記なので、その表現感覚を同時に味わえるところがいいな、…

一筆書きが誘う、対話絵本

先日、コルデコット賞オナー受賞作『Seven Simeons』*1を読んだとき、表裏中表紙に描かれた一筆書きの繊細なイラストに魅せられた。息子が興味を示し、そういえばわたしも子どもの頃、夢中になった時期があったなあ、なんて思っていたら書店でおもしろい新刊…

あかいかさ

ずっと読みたいなと思っていた絵本『あかいかさ (海外秀作絵本)』を読んだ。(娘がいないので、ひとりで。さみしいなあ〜。) 憧れていた絵本は、縦17センチ×横13センチの手のひらサイズ。赤い傘というタイトルだけど、表紙の色はサーモンオレンジで、本文中…