dinosaurs
「『好き』を貫く」という表現が何年か前、はてな界隈をにぎわしていた。"Brontorina"は、それが何たるかを如実に物語っている。 バレエの大好きなブロントリーナが、バレエ学校への入学を懇願する。校長先生のマダム・セシルはハートのある人で、ブロントリ…
以前にもあったなあ、男の子の大好きな「恐竜+働く自動車」の絵本。"Dinotrux"も、美味しいとこ取りのユニークな作品だ。 何と言っても登場する自動車恐竜の名称が愉快。これはお父さんもいっしょにのめり込みそうなノリだろうか。確か人類と恐竜は同居しな…
"Dinothesaurus"――こういう詩の絵本、夏休みにぴったりだ。表紙からすでに誘っているじゃないか。見開きごとに恐竜の個性が詠われ、恐竜大好きっ子にはたまらない。そうでない大人でさえ、有史前の悠久のときに想いを馳せている。 フロリアンの詩と絵に、な…
デフォルメをきかせた落書き風のきょうりゅうくんが、「ガオー、ガオー、ガオー!」――。威勢のいいおたけびからして、元気な男の子に見たてていることがすぐにわかります。「ガオー! ぼくは、きょうりゅう。ぼくに かなうものなんて なにもないよ!」。では…
『Tadpole Rex』は、恐竜時代に生きたおたまじゃくしの生態をドラマチックに詩で語る、コミカルかつ迫力満点の絵本です。これは子どもが歓声を上げて喜ぶノンフィクション絵本でしょう。実物大にも見える大胆な構図、対照的な大小のサイズ、恐竜の存在――どれ…
『I'm Bad!』では、威張り散らして強がるけれど、本当はまだ何もできないTレックスが主人公。牙をむき出して大股で歩いても、やはりまだ子ども。大人から見れば、素振りがかわいい。 わたしはなんと言っても大胆な水彩に感動。恐竜の絵本なのだけれど、なぜ…
キャプテン・ラプターシリーズ第2弾。ジェラシカ星が宇宙海賊団に襲われ、大量の宝石が略奪された。極悪非道を許さないキャプテン・ラプターが立ち上がる! 機関長アングルオプテーロス教授、武器スペシャリスト ブリックソーラス曹長、トップ操縦士スリート…
『The Extinct Files: My Science Project』――対象年齢が五歳から八歳でも、息子に大受けしそうな絵本だなあというのが第一印象。絵本まるごと一冊が、恐竜が絶滅していないことを、仮説を立てて証明しようとするウォリー少年の研究発表になっている。 いま…
現代に恐竜など存在しえない!――この理由づけのために科学的根拠を列挙し説明しようとする男の子と、現に目の前に存在してしまっている恐竜エドウィーナのお話が『Edwina, the Dinosaur Who Didn't Know She Was Extinct』。四角四面と空想観念の対決のよう…
『Dinosaurs, Dinosaurs』(邦訳『きょうりゅうきょうりゅう』)は、赤ちゃんの息子のために、わたしがこの国で選んだ最初の絵本(ボードブック)。オレンジ、紫、黄色、緑、赤……など、イラストの放つ色が鮮やかで、書店で見かけてすぐ手に取った。ちょうどT…