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やさしくておいしい、はじめての詩

『Orange Pear Apple Bear』は、淡い水彩と4つの言葉がイメージ遊びの楽しさを教えてくれる絵本。表紙を目にしただけで、作品を包むやさしい透明感が伝わってくる。ふんわりと心地よい言葉遊びは、オレンジ(Orange)、なし(Pear)、りんご(Apple)、くま…

ナツメグと魔法のスプーン

『カクレンボ・ジャクソン』に魅せられて、『Nutmeg』を購入した。お鍋やスプーンなどキッチン用品といっしょにマジカルな風に巻き込まれている表紙のナツメグがとってもかわいらしかったし。 ところが表紙の印象とは裏腹に、見返しの光景はうたた荒涼たるも…

パイがふたつあったおはなし

『パイがふたつあったおはなし (ピーターラビットの絵本 19)』は、猫のリビーが犬のダッチェスをお茶に招くお話。2匹による上流階級ご婦人風の会話がおもしろい。息子といっしょに読み、わたしが笑い続けていた。なにしろリビーとダッチェスときたら、慇懃…

バレンタイン花びらキャンディーポップ

2つ折りハートを切り抜けず、準備した紙が足りなくなった。赤、ピンク、オレンジに人気あり。紫も、先生のお気に入りの色なのでよかった。予想外に難しかった模様。先生には「チャレンジするアートもいいものよ」と慰められる。1人3本は避けるべきだった…

チキンスープが1番!

今週から娘の宿題に詩の暗唱が加わった。毎月1編ずつ鑑賞していくという。「1月の詩」と聞いて「もしや!」と思ったら、やっぱり。『Chicken Soup with Rice: A Book of Months (The Nutshell Library)』(邦訳『チキンスープ・ライスいりー12のつきのほん…

おせちは真夜中のキッチンで

新年、明けましておめでとうございます。 2005年大晦日の午後11時59分50秒あたり。おせち準備の手を休め、息子といっしょにテレビでスペースニードルのカウントダウン新年花火を見ることにした。主人と娘は、すでに就寝。「10、9、8、7……」と数字が小さく…

甘いお菓子に目のない娘に読ませたかった、豆ぼうやのお話

アンデルセン絡み*1、*2で「豆付いて」いたところに、もう一冊。『Little Pea』(邦訳『まめぼうやのリトル・ピー』)は今冬雑誌で紹介されているのを見て以来、絶対娘に読まなければ〜と思っていた絵本である。登場するのは、まめぼうや、まめかあさん、ま…

粉料理の絵本3部作 ティー・ビスケット作りとおだんごぱん

家族が帰ってきて、ティー・ビスケット作りをすでに2度。のべ35匹のくまを焼いただろうか。当然読む絵本は『Biscuit Bear』*1になった。何度開いても笑えちゃうなあ。ホーラスとビスケット・ベアの表情がすごくいいのだ。いつかサーカスが来たら、絶対娘を…

Biscuit Bear の秘密

「ビスケット」という言葉を耳にして心ときめかない子どもはいないはず……って、これは独断と偏見による決め付けだろうか。「ポケットの中には〜〜」の「ふしぎなポケット」はムーミンと並んで幼少期のテーマソングだったし、少なくとも記憶の中で「ビスケッ…

子どもと豆の木

春先にまいたブッシュ・ピーズの収穫期を迎えた。さやが硬くなり、表面がぼこぼこし始めた今が摘みどき。お天気続きだったので、気づかないうちに随分成長していた。大人の指以上に太く大きくなったさやは結構分厚く頑丈である。子どもはナイフを使わないと…

チョコレート工場の秘密は、あたたかい

『Charlie and the Chocolate Factory (Colour Edition)』(邦訳『チョコレート工場の秘密 (ロアルド・ダールコレクション 2)』)を読む。子どもの夢が詰まったお話は、時代を越えて今夏2度目の映画になった。 主人公チャーリー・バケットは、両親と4人の…

楽しいおだんご作り

娘に小麦粉粘土を作ってあげると本物が食べたいということになり、おだんご作りが始まった。おだんごといっても、うちの場合はすいとんのこと。小麦粉、ブラウンシュガー、塩に水を加え、こねる。もちろん話題に上がるのは『おだんごぱん (日本傑作絵本シリ…

まじめな、米国版ほら吹き話

月曜日から息子のサッカーキャンプが始まった。コーチする面々は、何と!昨年度の全米大学サッカー選手権で優勝したという地元S大学サッカー部員たち。このチーム、そんなに強かったんだ。しかも息子のグループを指導するのは同選手権MVPに輝いたスター…

粉と奮闘、あま〜いにおいがたまらない

娘から久々に『しろくまちゃんのほっとけーき (こぐまちゃんえほん)』のリクエストがあった。まだ日本語しか話していなかった頃、大好きだった絵本だ。小さい子って、1つか2つ、すべて暗唱してしまう絵本があると思うけれど、娘のはこのしろくまちゃんだっ…

ジンジャーブレッドマンから始まった幼稚園

娘の昨夜の宿題絵本はひとりで読めるシリーズの「ジンジャーブレッドマン」。特にお気に入りのお話なので、喜んで読んだらしい。本人が報告してくれた。そういえば、彼女のこの1年はジンジャーブレッドマンから始まった。 幼稚園のオリエンテーションは、9…

クッキーの絵本なら、これ

クッキー好きの娘が「この絵本、だ〜い好き!」と感想を漏らした一冊。お菓子三昧の日には、特に受けがいい。『The Doorbell Rang』(邦訳『おまたせクッキー』)は、実は算数の絵本。お母さんの焼いた12枚のクッキーを、はじめは2人で分けようとしていたの…