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Mary and the Mouse, The Mouse and Mary マリーとねずみさんはおともだち

小動物に出会ったとき、子どもって必ず動物たちの日常を想像しているように思います。たとえば、庭を駆け回っている子リスとか、入り口ドアの横に大きな巣を作ったクモとか。お父さんがいて、お母さんがいて、お兄ちゃんがいて……と自分と同じ家族構成を描き…

Knuffle Bunny Too: A Case of Mistaken Identity くたくたうさぎのおともだち

「『Knuffle Bunny』*1(邦訳『トリクシーのくたくたうさぎ (にいるぶっくす)』)のトリクシーがこんなに大きくなったよ!」と娘に『Knuffle Bunny Too: A Case of Mistaken Identity』の表紙を見せると、「ええー!」とびっくり顔。見て見て、このおかっぱ…

Half a World Away 引っ越しの気持ち

引っ越しや、親友が引っ越してしまったという経験がなかったからか、哀しいかな、『Half a World Away』を読んでも他人の感傷ごととしか思えない自分がいました。エイミーが都会に引っ越してしまい寂しい思いをするルイス。どうしたら彼の気持ちが実感できる…

Owen & Mzee: The Language of Friendship かばのオーウェンとかめのムゼイ、その後

かばの赤ちゃんオーウェンと130歳のかめムゼイ――。親子、あるいは親友同士のような彼らの仲良しぶりは『Owen & Mzee : the True Story of a Remarkable Friendship (Owen and Mzee)』で紹介されました。『Owen & Mzee: The Language of Friendship (Owen and…

Secret in the Garden 母の日にお庭の絵本

母の日の朝は、ライラックの香り――テーブルの上に薄紫色のライラックと黄色いペーパーフラワーが飾られ、娘の詩と手作りカード*1が置かれていた。そのかたわらには、バタースポンジケーキとダークチョコレート。子どもたちがお小遣いをはたいて、わたしの好…

Duck, Duck, Goose 子どもたちの会話が聞こえてきそうな絵本

娘と読む前に思わず一人で読んでしまった。前作『Duck & Goose』*1と同様、『Duck, Duck, Goose (Duck & Goose)』も子どもの会話が聞こえてきそうな絵本だった。でも、今度は3羽。ダックとグースコンビにあざみちゃんというあひるが加わった。このあざみち…

Best Best Friends いちばんのおともだち

『Best Best Friends』は、プレスクーラーの日常を描き、友だちとは何かを示す絵本。クレアとマリーは大の仲良しなのだけれど、マリーがお誕生日を迎え、クラスのみんなに祝ってもらうところからクレアの嫉妬が始まる。でもね、この嫉妬もクレアの描いた一枚…

The New Girl...and Me そのことわたし

『The New Girl . . . and Me』は、九月の新学期にぴったりの絵本。転校してきたシャキータに興味を抱くミアの一人称で語られる。シャキータがイグアナを飼っているということで、未知の動物への関心を通してミアは新しい友だちに接近していく。 友情を描く…

ワニのエルンストも出てくるクレヴェン最新作

最新作『The Wishing Ball』を手にして、エリサ・クレヴェンの魅力を確かめてみた。彼女の絵本は、お話自体起伏のないものでも手にしてページを捲らずにはいられない。理由を探れば、簡単なこと。非常に個人的なことだが、身体感覚に迫るアートが、わたしの…

わたしのおともだちジェシカ

本日は、本年度最後のブック・ギビング・デー。高学年用のチャプター・ブックが少々手薄だったが、予定どおり午前中に終了。 クラスとクラスの間にかなり時間があったので、絵本を何冊か読んだ。その中で「あれ」と思った作品がケビン・ヘンクスの『Jessica…

かばのオーウェンとかめのムゼイ

仕事が一段落。ほっと一息ついたところで息子と写真絵本『Owen & Mzee : the True Story of a Remarkable Friendship (Owen and Mzee)』を読んだ。2004年12月26日に起きた津波で母親と離れ離れになった赤ちゃんかばはオーウェンと名づけられる。保護先のケニ…

ふしぎなともだち

ママといっしょに新しい町に越してきたレオン。お父さんは軍隊にいるので、遠くに行ってしまった。レオンには、ボブという友だちがいる。ボブはレオンの部屋に暮らしていて、朝ごはんも、遊ぶときも、何をするにもいっしょだった。 息子といっしょに読んだ絵…

赤い本でつながる不思議な出会い

一昨年、『The Red Book (Caldecott Honor Book)』(邦訳は『レッド・ブック (児童図書館・絵本の部屋)』に出会ったときはひとりで感動していた。表紙にもページにも文字のない、シンプルで愛しい絵本。主人公は、教室の様子から中学1年生ぐらいの女の子だ…

完璧なともだち

息子から「ねえ、ママって、友だちいないの?」と尋ねられる。「ママの友だちは家族だから、こうちゃんとしおんちゃんとダディ」と答えると不思議そうな顔をしている。「本当にいないの?」と念を押されたので、「いるよ。こうちゃんとしおんちゃんとダディ…

小さな友だちの絵本

ずっと読もうと思っていて機会を失っていた絵本『ちいさな1』は、読むなり娘の心をさらってしまった。本当なら原書『Little 1』で読んであげたほうが彼女にはよかったのかもしれないけれど、わかりやすいイラストおかげか、すんなりお話を理解してくれた。1…

モンゴルの草原の春

春が訪れ、今頃きれいなんだろうなあ……と思っていたら、偶然にも娘からリクエストされた『スーホの白い馬 (日本傑作絵本シリーズ)』。夜が遅かったので別の短い絵本を薦めると、4歳のときに読んで大好きだったからと返され、息子も仲間入りして読むことにな…