friendship

Can I Play Too? ヘビくんの場合

"Can I Play Too? (An Elephant and Piggie Book)"は学年末の6月、W先生がクラスで読んだ絵本。ここに登場するヘビくんの気持ちは、自分が子どもの頃に味わった気持ちと同じだと言っていた。 手と足のないヘビくんが、どうやってバスケットボールの仲間に…

The Hundred Dresses 百まいのドレス

年明けの2月初旬、娘の学校で文学フェアが開かれる。今年開催の科学フェアと隔年で、テーマを決めて作品の展示発表をするのである。で、選書をどうしようと悩んだ挙句『The Hundred Dresses』(邦訳『百まいのドレス』)などよいのではないか……と思いついた…

Houndsley and Catina and the Quiet Time 犬猫たちの静かな冬

『Houndsley and Catina and the Quiet Time: Candlewick Sparks』は、ハウンズリー&キャティーナ・シリーズ*1の冬のお話。 このシリーズは子ども向けの初級読本ではあるのだけれど、2匹が独身男女の友情物語を演じているような、大人の雰囲気をほのめかし…

I Love My New Toy!  ゾウくんとこぶたちゃんのおはなし

ゾウとピギーのシリーズ『I Love My New Toy! (An Elephant and Piggie Book)』は、ゾウくんがこぶたちゃんの新しいおもちゃを壊してしまうお話。実際、これはよくありそう。2匹の表情を存分に味わった後、おなじみのハッピーエンドを楽しみたい。 このコン…

I Will Surprise My Friend! ゾウくんとこぶたちゃんのおはなし

『I Will Surprise My Friend! (An Elephant and Piggie Book)』は、わりとよく見かける設定。大きな石のまわりのこちらとあちらに隠れ、反対側にいる相手を驚かそうとするお話。ちょっといつもに比べて、ひねりとパンチが欠けていたかな。 amazon:Mo Willem…

The Pout-Pout Fish 恋する季節

『The Pout-Pout Fish (Pout-Pout Fish Adventure)』は、誰がどんなアドバイスをしても……自分は生まれつきふくれっ面だから……と聞き入れず不機嫌そうな態度を変えなかった魚が、あることがきっかけで明るく生まれ変わったお話。さて、「あること」とは、何で…

Thank You Bear くまくん、ありがとう ロングテール現象の絵本

『Thank You Bear』(邦訳『サンキュー ベア ありがとう 子ぐまくん』)を読んで最初に思ったこと――これは「ウェブ2.0、ロングテール現象を象徴する絵本」ではないか!――ちょっと大げさかもしれませんが。 ある日、くまくんは小さな箱を見つけました。「なん…

Dog and Bear: two friends, three stories いぬくんとくまさんは なかよし

『Dog and Bear』に出てくるキャラクターは、ダックスフントのいぬくんとパッチワークがカラフルなぬいぐるみのくまさん2匹だけ。でも、三つの小さなお話*1を通して描かれる彼らの関係は、心があたたかくなる風景に、お茶目に可愛らしく収まっています。一…

Houndsley and Catina and the Birthday Surprise ハウンズリーとキャティーナ 絵本のようなお話シリーズ お誕生日のびっくりプレゼント

あっという間にお気に入りになったハウンズリーとキャティーナシリーズ*1二冊目『Houndsley and Catina and the Birthday Surprise: Candlewick Sparks』も、三話完結のストーリー。繊細な表現力と設定の巧みさは、ベテラン作家(『なぞのうさぎバニキュラ (…

Houndsley and Catina ハウンズリーとキャティーナ 絵本のような小さなお話シリーズ

ゼルダとアイビー姉妹*1に続き、打ちのめされてしまったのが『Houndsley and Catina』だった。シリーズテーマは、フレンドシップ。友だちのシンボルともいえるがまくんとかえるくん*2は、たとえば部屋の片隅など永遠に「そこ」にいて、わたしたちを見守って…

HERON & TURTLE さぎこさんとかめきちくん(へロンさんとタトルくん)

こんな仮題をつけてしまうと何だかイメージが狂ってしまうかな。画家の新しい絵本ということで『Heron and Turtle』を読んでみたのだが、読後にじわじわと作品の味わいに包まれた。ちょっと、がまくんとかえるくんの世界に通じるものがある。絵本には珍しい…

Cold Paws, Warm Heart さみしがりのポーとおんなのこ

体が大きいばかりにほかの動物たちから怖がられ、いつもひとりぼっちの白くまポー。そんなポーの住む氷の世界に女の子ハナが訪ねてきた。今まで、いつも冷たい何かを感じていたポーだけど、ハナのおかげで少しずつ心があたたまってきたみたい。友だちって、…

Bud and Gabby バドとギャビー 2ひきはなかよし

『Bud and Gabby』も、ライブラリアンの先生が新学期に読みたいと言っていた絵本*1だ。ふとっちょトラ猫バドと小さな白黒猫ギャビーの日常を描く絵本は同時に友だちのすばらしさを伝え、やはり学年最初のストーリータイムにぴったりだと思った。 作品の魅力…

little blue and little yellow あおくんときいろちゃん

新学年スタートから一週間が過ぎ、夏休みぼけもすっかり抜けました。新しい友だちに出会ったことだろうと思い、娘に『Little Blue and Little Yellow』を読みました。邦訳『あおくんときいろちゃん (至光社国際版絵本)』はわたしの子ども時代の愛読絵本。出…

Crossing Bok Chitto ボク・チットー川を越えて

「ボク・チットーと呼ばれる、ミシシッピ州を横切る川があります。南北戦争よりも前、さらにはチェロキー族が故郷を追われた涙の旅路事件*1よりも前から、ボク・チットー川は二つの土地をへだてる境界線でした。川のこちら側は、北米先住民族の土地です。向…

かえるくんとがまくんの「なくしたボタン」と「すいえい」

クロコダイル・クリーク*1のブック・フレンズ、かえるくんとがまくんに娘は心底魅せられている。コンサートに行くのもいっしょ、ティーパーティごっこもいっしょ。彼らの可愛らしさは容姿に加え「子どもが手にして抱きしめるのに、ほどよい大きさ」というこ…

ふたりはいつも

上記と『Frog and Toad Together (I Can Read Book 2)』(邦訳『ふたりはいっしょ (ミセスこどもの本)』)は冬以来、娘の愛読書である。この5話(「よていひょう」「はやく めを だせ」「クッキー」「こわくないやい」「がまくんのゆめ」)でよく読むのは最…

ふたりはともだち

娘が毎日、『Frog and Toad Are Friends (I Can Read Book 2)』(邦訳『ふたりはともだち (ミセスこどもの本)』)を読んでくれる。読み始めた頃に比べると音読がだいぶ流暢になり、とても楽しそうだ。図書司書の先生指導による台本を読むお話サークルに入っ…

ポテト・スープが大好きな猫

『ポテト・スープが大好きな猫』のページを開き、テキサスが舞台と知りうれしくなる。なぜなら、主人はテキサス州ダラス出身。親戚一同みなダラス-フォートワース-アーリントン周辺在住なので、作品から伝わる空気に親しみが湧いた。義理の伯父など動物に囲…

がまくんとかえるくんの1年

娘が昨夜、『Frog and Toad All Year (I Can Read Level 2)』(邦訳『ふたりはいつも (ミセスこどもの本)』)の中から「Christmas Eve」を読んでくれた。彼女はこのお話が大好き。暖炉を囲んで穏やかにクリスマス・イブを過ごす、がまくんとかえるくんの姿に…