frogs

City Dog, Country Frog 犬と蛙、美しい四季の物語

都会からやってきた1匹の飼い犬と、田舎の畔に暮らす蛙。犬に話しかけられた蛙は待っていた友だちがやって来ないので、「きみが友だちになって」とお願いした。こうして2匹は愉快に遊び出す。春にはピョンと跳ね、水しぶきを飛ばし、ゲコゲコと声を鳴らす…

The Frog Who Wanted to See the Sea 「井の中の蛙大海を知らず」の絵本

浮世絵風のイラストに、小さな池に住むカエルが大海を目指す……とくれば、これはもう日本通であろう作者が「井の中の蛙」を絵本化したに違いない。そんな予想で"The Frog Who Wanted to See the Sea"を開き、冒頭であらためて日本の風景を眺めている錯覚に陥…

The Frog Scientist タイロン・ヘイズの道

"The Frog Scientist (Scientists in the Field Series)"は、カエルの生態を伝えるノンフィクション絵本ではあるのだけれど、同時にその研究分野で活躍するサイエンティストを紹介する絵本でもある。 タイロン・ヘイズの生物学者への道は平坦ではなかった。…

クリスマス休暇に突入

最終日は午前中にライターズ・セレブレーション。高学年の音楽発表会の後、算数の時間はビンゴで賞品選び。午後は読書の後、キューブ・ブックレポートの賞発表をして下校になった。来年度、主人は算数・コンピュータ専門クラスを希望しているけれど、担任に…

Big Frog Can't Fit In とびきりゆかいなとびだす絵本

疲れているときに"Big Frog Can't Fit In"みたいな愉快な本があると、すごくありがたい。シンプルで、わっはっは!の世界。本から主人公の一部が飛び出し、表紙と裏表紙のサイズが異なるヘンテコな作りの体裁ですが、タイトルからその理由がすぐにわかります…

かえるごようじん

久々に娘と大爆笑。とびきり愉快なひとときを提供してくれた絵本は、『かえるごようじん』(原書"Beware of the Frog")です。 「あるところに、おばあさんが ひとり おりました。おばあさんは、くらくて ふかくて とんでもなく おそろしい、もりの はずれに …

Spells おまじない

実力派の画家に遊び心が加味されると、とてつもない作品ができ上がる。エミリー・グラヴェットの最新作『Spells』を手にした瞬間、絵本からこちらに魔法をかけられる気がした。 彼女の作品*1,*2,*3では、いつも魅力たっぷりの動物が主人公に抜擢されるのだが…

Tadpole Rex

『Tadpole Rex』は、恐竜時代に生きたおたまじゃくしの生態をドラマチックに詩で語る、コミカルかつ迫力満点の絵本です。これは子どもが歓声を上げて喜ぶノンフィクション絵本でしょう。実物大にも見える大胆な構図、対照的な大小のサイズ、恐竜の存在――どれ…

かえるくんとがまくんの「なくしたボタン」と「すいえい」

クロコダイル・クリーク*1のブック・フレンズ、かえるくんとがまくんに娘は心底魅せられている。コンサートに行くのもいっしょ、ティーパーティごっこもいっしょ。彼らの可愛らしさは容姿に加え「子どもが手にして抱きしめるのに、ほどよい大きさ」というこ…

ケロちゃんのおはなし

子どもといっしょに時間を過ごしていると、こういう毎日がずっと続けばいいなとしみじみする。同じ日々が永遠に続くことなどありえないのだけど。万物流転は自然の成り行きである。子どもの成長とわたしの老いが当然の変化とわかっていても、穏便な生活から…

とべ、カエル、とべ!

本日は、娘の最後の授業日。9月までのお別れとして、昨晩焼いたチョコレートケーキ(彼女も手伝ってくれた)をクラスで振舞った。 読書の時間に教室を訪れると、娘が『Jump, Frog, Jump!』を読んでくれた。がまくんとかえるくんの影響なのか、合唱クラブで…

ふたりはいつも

上記と『Frog and Toad Together (I Can Read Book 2)』(邦訳『ふたりはいっしょ (ミセスこどもの本)』)は冬以来、娘の愛読書である。この5話(「よていひょう」「はやく めを だせ」「クッキー」「こわくないやい」「がまくんのゆめ」)でよく読むのは最…

ふたりはともだち

娘が毎日、『Frog and Toad Are Friends (I Can Read Book 2)』(邦訳『ふたりはともだち (ミセスこどもの本)』)を読んでくれる。読み始めた頃に比べると音読がだいぶ流暢になり、とても楽しそうだ。図書司書の先生指導による台本を読むお話サークルに入っ…

がまくんとかえるくんの1年

娘が昨夜、『Frog and Toad All Year (I Can Read Level 2)』(邦訳『ふたりはいつも (ミセスこどもの本)』)の中から「Christmas Eve」を読んでくれた。彼女はこのお話が大好き。暖炉を囲んで穏やかにクリスマス・イブを過ごす、がまくんとかえるくんの姿に…

大人だったら、さらに味わえる絵本

英国で話題になっていた絵本*1『Tadpole's Promise』が、この春米国でも出版された。アマゾンUKで表紙を眺め、注文しようか、米国発売を待とうか悩みに悩んだ絵本である。UK版はペーパーバックも出るし安価……、でも結局春まで待つことにした。 先日さっそく…