music

もぐらのバイオリン

アート絵本と同じように、音楽をテーマとする絵本に目がありません。自分自身、歌うこと、弾くこと、聴くこと、どれもが好きな領域です。ピアノを習っていたことが手伝い、とりわけクラシック音楽といえば好んでピアノ曲を聴いていました。ところが、息子が…

CARNIVAL OF THE ANIMALS 動物の謝肉祭

表紙に一目ぼれして思わず手に取った。『Carnival of the Animals with CD: Poems Inspired by Saint-Saëns' Music』は、サン-サーンス(1835-1921)「動物の謝肉祭」のイメージに合わせた詩14編が組曲とともに紹介される絵本である。モザイクのようにデフォ…

シスが描いた神童モーツァルト

お待ちかねの絵本が出た。神童モーツァルトを描いた絵本である。しかも作者は、自身も宇宙的な独自の世界を繰り広げるシス。極めた者が極めた者を描くのだから、共通する感性も多くあったのではと推し量ったりした。 きょろんとした青い目が愛くるしい『Play…

おふざけちゃんのコンサート

『Pecorino's First Concert (Anne Schwartz Books)』の冒頭、主人公ペコリーノはこの世で1番のおふざけちゃんと断りがあるように、お話もそこここで受けを狙おうとする曲がりくねった展開だった。 お母さんといっしょに始めてクラシック・コンサートに出か…

すごいジャズ絵本

表紙を見て気にかけていたけれど、実際に手にとって見て感嘆。『Jazz ABZ: An A to Z Collection of Jazz Portraits』は、画家ポール・ロジャーズの呼びかけで生まれたジャズのABC絵本*1、*2である。クラシック&ジャズ両分野にわたる国際的なトランペット奏…

絵本と演劇と音楽と

娘のクラスがチルドレンズ・シアターで上演中の「Peter and the Wolf」を見に行くので、クーニーの『ピーターとおおかみ (ぶたいしかけえほん)』を読む。フィールドトリップ当日朝に読んだのだけれど、「後」ではなくて「前」にしておいてよかった。ピーター…

月、巨人の恋、大きな声の女の子、音楽の魔法

楽しい絵本に出会ってしまった。『Carolinda Clatter!』はとても評判がいいので注目をしていた絵本である。子どもたちといっしょに一読して、十分に納得できた。たとえて言えば、子どもに身近なもの、興味のあるもの、楽しいものがお重の中にぎゅっと詰めら…

ジャズの街、ニューオリンズに寄せて『Hot Jazz Special』

昨日はB.B.キング80歳の誕生日。昨日、今日と週末のリズム&ブルース・ラジオ番組は特集を組んでいた。彼自身やサンタナ、クラプトンなど影響を受けたミュージシャンのインタビューを含め、興味深い逸話がたくさん聞けた。主人とは米国南部文化について話す…

これぞ米国ジャズ絵本! ビーボップ・エクスプレス『Bebop Express』

ベースボール、ジャズ、女性関連のテーマは、もっとも米国らしさの表れる3大文化カテゴリーとして定義できるのではないか。だからかどうかは知らないが、この分野の絵本にはイラストも文章も魂のこもった力作が多いと感じていた。ジャズ絵本『Bebop Express…

土に親しむ歌絵本

『ぐんぐんぐん―みどりのうた (大型絵本)』は春から夏にかけての、うちのテーマソング的絵本。種まき、畑作りをたたえる歌絵本で、歌っている間に元気がもりもりと湧いてくる。以前はフォークソング『Inch by Inch』がおなじみだったけれど、その絵本がある…