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Living Sunlight: How Plants Bring the Earth to Life 命を支える植物の話

MITで32年間、生態学の教鞭を執る教授により執筆された絵本。植物プランクトンがどのように海洋を豊かにし、炭素と酸素の循環を支えているかを説く。地球生命の科学的存在を描く、内容の濃い絵本だった。 個人的に惜しむべきと感じた点はイラストだ。生…

The Way We Work: Getting to Know the Amazing Human Body からだのしくみ絵本

『The Way We Work』は、しくみシリーズの最新作。硬質なイラストが多い科学絵本にあって、色鉛筆による手書き風の解説図が目を引いた。人間の体を人間が紹介するぬくもりが感じられる。 シリーズの他作品と同様に厚さ3センチ近くの大作で、これだけのボリュ…

あかんぼうがいっぱい!

娘はよく、自分が赤ちゃんだったときの話を聞きたがります。「生まれてきたときに、何してたの?」――こぶしをおしゃぶりしながら出てきて、すぐにおっぱいを飲んだのよ。「おなかの中では、何を見てたの?」――何だろう? 声や音はたくさん聞こえていたと思う…

EXTREME ANIMALS どこでもへっちゃら スーパーアニマル大全集―世界でいちばんつよいのはだれ?

ノンフィクション絵本『Extreme Animals: The Toughest Creatures on Earth (Animal Science)』も、昨秋手にしていながらレビューを書きそびれてしまった絵本の一冊だ。うんちの絵本*1と同じ作家コンビが、今度は極限状況に生きる動物たちの生態に迫る。軽妙…

Butterfly Eyes and Other Secrets of the Meadow のはらのひみつ ちいさないきもののうた

詩+遊び+科学=『Butterfly Eyes and Other Secrets of the Meadow』。本作品は同じ趣向の前作『Song of the Water Boatman and Other Pond Poems (Bccb Blue Ribbon Nonfiction Book Award (Awards))』*1と比べ、小さな子ども向けに一段と遊び心の加味さ…

The Story of SALT 塩のお話

先週だったと思う。朝の歯磨きをするとき、「昔の人は、塩で口を洗ったんだよ」と娘に話した。バクテリア繁殖を抑える働きに加えて、食べ物の保存にも効くことを話したら、がぜん「塩」の存在に興味を持ったようである。 神さまがこのできごとを知っていらっ…

うんち――この謎に満ちたすばらしきもの――

息子の熱烈なリクエストを受けて『Poo うんち―この謎に満ちたすばらしきもの (ほんやくえほん)』を読む。小学生向けにうんちの役割をわかりやすく説くノンフィクション絵本である。 まずは身近なところからウンチの話に入り、肉食動物、草食動物、小さな生き…

風を知る科学絵本

すてきな絵本を手にした。『かぜにおされる―くうきのふしぎ (ヴィッキー・カッブかがくであそぼう)』は、米国の優れた科学絵本に贈られる2004年度ロバート・F・サイバート賞オナー作品である。だからもともと原書でもトップクラスの絵本なんだろうと思いペ…