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The 108th Sheep がんばれ ひつじくん108番

エマは寝付けず、困っていた。ホットミルクを飲んでも、本を読んでみても、なかなか眠くなってこない。それならとオーソドックスに羊を数えてみた。数を唱えるたび、ふわ〜んとエマの頭上を飛び越えていく羊たちだったけれど、あらあら107匹まで数えたところ…

Boo and Baa Have Company ブウとバアのおともだち

シリーズものは、どうしてなのか素通りしてしまう傾向がある。シリーズすべてが秀作というわけではないので――かなりの決め付けかもしれないけれど――、あまり期待していないというのが本音だろうか。どうしたって「前作のほうがよかった」とか比較してしまう…

COUNTING OVEJAS ひつじがいっぴき

眠れない夜の思い出――祖母の家では、柱時計のチック、タック、チック、タック。自宅では置き時計のウェストミンスター・チャイム。夜は時間と親密だ。辛抱強く時間と向き合ううち、すまし顔の正確な秒針がいつの間にか朝を連れてくる。眠れない夜に羊を数え…

The Boy Who Cried Wolf

『The Boy Who Cried Wolf』は、クリコフ*1の狼少年物語ということで楽しみにしていた絵本である。期待どおり、おふざけとシュールさの混じった軽妙かつ不思議な作品だった。 根底に流れるテーマは「あそび」。聞こえてくる声といえば羊たちの「おやつ、おや…

Russell and the Lost Treasure

父の日を前に、書店では父子関係の絵本が目白押し。同時に海賊絵本もわんさかと並んでいた。父と子+海=海賊の公式が成り立つのかも。(ちなみにオレゴン州在住の男性2人が始めた「海賊語を話そうデー」は、9月19日でまだ先のことである。海賊絵本のリス…

はみだしっ子の羊

なんだか「絵」ばかりで選んでいるけれど、『Santa's Littlest Helper』で好きになったウィルソン*1の『Brave Charlotte (New York Times Best Illustrated Children's Books (Awards))』を読む。 子羊のシャーロットは、小さな頃から他の羊たちと違っていた…