sports

Madlenka Soccer Star ワールドカップ・サッカーに魅せられたマドレンカ

マドレンカが帰ってきた。今度はサッカーを通して、世界中のサッカー少年・少女たちといっしょに夢を追うというお話。シリーズを通してそうであるように、もちろん空想のできごとではあるのだけれど、ここでもさまざまな国の文化交流をうたっている。確かに…

You Never Heard of Sandy Koufax?! 米球史を代表する左腕LAドジャーズ、サンディー・コーファックスの伝記絵本

『You Never Heard of Sandy Koufax?!』は、伝説の名投手、LAドジャーズのサンディー・コーファックスを描いた伝記絵本。しかし、単なるスポーツ伝記ものと思ったら、大間違いである。本書をぴか一のスポーツ・ノンフィクションたらしめている理由は、むちゃ…

We are the Ship: The Story of Negro League Baseball MLBファンに贈る永久保存版 ニグロ・リーグのすべて

『We Are the Ship (Coretta Scott King Author Award Winner)』には、魂がこもっている。ニグロ・リーグのことは写真でしか学んだことがなかったが、ネルソンの絵筆にかかるとこれほどまでに迫力がかるのかと圧倒された。 序文は、本塁打王ハンク・アーロン…

Casey Back at Bat ケーシーに2度目のチャンス来る!

2−4で2点差を追うマドヴィル最終回の攻撃、二死から走者2人が出塁し、迎えたのは無敵の強打者ケーシー。大歓声が湧き上がる中、期待を一身に背負い打席に立った。2球ストライクを見送り、追い込まれた後の3球目――。 1888年6月3日付サンフランシスコ・エグザ…

At Gleason's Gym 世界でもっとも有名なジムを活写した絵本

「ねえママ、これ読んで」――。ぐちゃりと崩れた絵本の山から息子が拾い上げた一冊は『At Gleason's Gym』。ヘビー級世界王者モハメド・アリやミドル級世界王者ジェイク・ラ・モッタらを排出したニューヨーク・ブルックリンにあるグリーソン・ジムを活写する…

The Longest Season カル・リプケンJrが振り返る88年オリオールズ開幕21連敗

今年の殿堂入り選手は、カル・リプケンJr(元オリオールズ)とトニー・グウィン(元パドレス)だ。2632試合連続出場のメジャー記録を持つ鉄人と、首位打者8回のナ・リーグタイ記録*1を持つ安打製造機には共通点が多い。共に選手生活を一球団で過ごし、2001年…

Out of the Ballpark アレックス・ロドリゲスの少年時代を描いた絵本

A・ロッドとケン・グリフィーJrの存在は、シアトル人にとって感慨深い。共にマリナーズ90年代後半の黄金期を支えたスーパースターで、オールラウンドプレイヤー。実績、人気、そして華やかさを合わせ持っていた。奇しくも弱小マリナーズがドラフト1巡目1位…

Good Sports スポーツする心地よさに包まれる詩の絵本

秋季のサッカー、冬季のバスケットボール。でも、新緑まぶしい芝生の上で、カーンと打って走る野球が、やっぱり一番気持ちがいい。 寒くて暗い冬が終わり、そよ風の心地よい季節がやっとやってきた。そんな時節にスポーツの詩を集めた絵本『Good Sports: Rhy…

Rotten Richie and the Ultimate Dare やれるもんならやってごらん!

『Rotten Richie and the Ultimate Dare』は、兄リッチーとのエピソードを描いた、ポラッコ少女時代の愉快なお話。『My Rotten Redheaded Older Brother (Aladdin Picture Books)』の続編。息子がよく娘をからかうので、ほかの家庭ではどうなのかなと、少し…

HEROS of BASEBALL: The Men Who Made It America's Favorite Game これを読めば米国の国民的スポーツがベースボールだとわかる

ベーブ・ルースやジャッキー・ロビンソンの写真はよく見かけるのだけど、『Heroes of Baseball: The Men Who Made It America's Favorite Game』には表紙にイチローが載っていたので思わず手にとってしまった。どのページにもふんだんに写真が使われているの…

DAD, JACKIE, and ME ジャッキー・ロビンソンと父さん

息子のチームが、第4戦で敗退。リトル・リーグ(メジャー)が終った。0−5で完敗。チーム安打わずか3本の内、息子が1本貢献できたことが唯一の慰めかな。サマーボールに申し込んであるので、今度はジュニアレベルでの試合が来週から始まる。ベースボール…

Roasted Peanuts サムとジャクソンのおはなし

リトル・リーグのシーズンまっさかり。タイミングよく息子と『Roasted Peanuts』を読んだ。 馬のサムと猫のジャクソンは、大の野球好き。観戦するのも、プレーするのも、いつもいっしょだった。でもサムは飛びぬけた運動神経の持ち主で、ジャクソンはそうで…

ボールのまじゅつしウィリー

ベッカムのフリーキックがきっかけで、『ボールのまじゅつしウィリー (評論社の児童図書館・絵本の部屋)』を読みました。ワールドカップ開催中に読みたいとは思っていましたが、あの左ポストぎりぎりに決めたシュートが、利き足は違えどウィリーのとそっくり…

ジャッキー・ロビンソンの1947年

息子といっしょに『Jackie's Bat』を読む。1947年は、米大リーグ初の黒人選手ジャッキー・ロビンソンのデビュー年。人種差別が当たり前だった時代、彼がどのようにその壁を崩していったのか――ジャッキーの残した歴史は、ブルックリン・ドジャーズのバットボ…

ロベルト・クレメンテの生涯

打ってよし、走ってよし、守ってよし。『Roberto Clemente: Pride of the Pittsburgh Pirates』は、スポーツ・ノンフィクション絵本。オールラウンドプレイヤーと知られ、MLBナ・リーグの最下位チーム、ピッツバーグ・パイレーツをワールド・シリーズ優勝に…

泥まみれのホームラン『Mudball』

1903年春、3点差を追うミネアポリス・ミラーズ最終回2死満塁のチャンス。ここでアンディ・オイラーに打順が回った。対する相手は、セントポール・セインツ。リーグ一小柄なオイラーは相手チームファンから野次られる。打撃成績はずっと振るわず、どんなに…

F1ファンにはたまらない、F1 ABC絵本『For the Love of NASCAR』

『For The Love Of Nascar: An A-to-z Primer For Nascar Fans Of All Ages』のようなABC絵本を手にすると、これも米国だなあ〜と思う。取り扱われている内容がNASCARだから当然なのだが、何でもテーマ別でABC絵本に仕上げてしまう発想もそうなのだ。これを…

ボストン・レッドソックスのベースボール絵本

マリナーズの調子がいまひとつなので、注目するのは他チームである。個人的に昨年の覇者Boソックスは常に気になるところ。NYに次いでの金満チームだが、優等生のNYに対して各自個性丸出しのBoソックスには他にはない魅力を感じる。 歴史のあるチームや選手の…

クールな動物ベースボール絵本

『ガボンバのバット (講談社の創作絵本)』は、とてもユニークな作品だ。動物+スポーツものの絵本ってあまり見たことがない。しかも、かわいい系じゃなくて、かっこいい系。野球じゃなくて、ベースボールという感じ。主人公たちは象である。人気、実力ともに…

イチロー・マジック

日曜日は、息子がリトル・リーグの友だちとマリナーズ観戦。チームは昨季に続きいまひとつの成績だけど、この日はピッチャーの好投でパドレスに勝つことができた。よかったね。まぶしい太陽の下、ボールの弾ける音とともに歓声が起こり、総立ちとなるベース…

リトル・リーグの季節

月曜日、初めて息子の野球の試合を見に行く。春は野球シーズン開幕の季節。秋のサッカー・フットボール、冬のバスケットボールに続き、スポーツシーズンのフィナーレともいうべき野球(ベースボール?)は、少年スポーツの中でも花形の感がある。いいのか、…