spring
ミルク色の日差しが、やさしいなあ。『わたしとあそんで (世界傑作絵本シリーズ)』(原書『Play with Me (Picture Puffins)』)のやわらかい色調に触れたとき、絵本を手に取るだけで干草の芳しい陽だまりにたたずんでいる気持ちがした。こうして、小動物たち…
イースターをわかりやすく子どもに語る絵本は、なかなかありません。聖話ではない物語絵本を探そうとするとイースターバニーや春の到来をお祝いする絵本ばかりで、イエスさまの復活が抜けてしまい、満足のいくものが少ないなあと感じていました。でも、それ…
春の絵本が読みたいなあと思い、娘と『ロージーのおひっこし (児童図書館・絵本の部屋)』(原書『Rosy's Visitors』)を読みました。 暖かくなって子どもたちがまず最初にすることは、裸足で庭を駆け回ること。明るい日差しのもと、足の裏をくすぐるひんやり…
六年目を迎えたラップトップと決別するまで、薄暗い冬の森に迷い込んだような気持ちに浸っていた。たかがPCなのだけど、仕事がらみとなると沈んでしまう。次の事象が起これば自然と消えていく感情とわかっていても、知らず知らずのうちにもやもやしていた。…
一週間の始まり、月曜日の夜。就寝前に子どもたちといっしょに読んだ絵本『5ひきの小オニがきめたこと』(原書『Five Little Fiends』)が、生きることについて深く考えさせてくれました。 原っぱに五匹の小オニたちが住んでいました。小オニたちはある日、…
『カーニバルのおくりもの (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)』(原書『Harlequin and the Gift of Many Colors』)は大斎節(レント)前に読んでおくべき絵本でした。とはいえ、レント期間中に開いても、十分に春を待つ雰囲気が伝わってきます。絵本に…
フローレンス中に知れる売れっ子パン屋だった父親と対照的に、二代目息子のグイードは材料を使い惜しみするためにろくなパンが焼けず極貧状態でパン屋を経営していた。家中の物を売りながら生活費をまかなっていたので、ある日からっぽの部屋を見た妻マリア…
イースターバニーの隠したピンクのマシュマロひよこを、ルビーとマックスが探していきます。お姉ちゃんのルビーは上手に探せるのに、弟のマックスはコーヒー缶やシリアルボックスをひっくり返したり、ジュースをこぼしたりで大騒ぎ。そうするうちに、ページ…
『Counting In The Garden』は、微熱で寝込む娘に贈る絵本。鮮やかな水彩のお花がいっぱい、しあわせいっぱいの絵本です。 数の絵本でもあるので、本来なら小さな子どもたち向けの絵本なのでしょう。しかし、ママたちが魅せられてしまう理由は、花いっぱいの…
二月のシアトルは一気に、春らしさを増す。中旬を過ぎる頃からクロッカスの芽が庭に点り、春らしい穏やかな気分に包まれる。そこで開かずにいられない絵本が『14ひきのぴくにっく (14ひきのシリーズ)』。ぜんまい、すみれ、やまぶき、つくし、たんぽぽ、あか…
今週は小学校のブックフェアもあり、意識的に図書館・本に関連した絵本を読む。本日は、娘の大好きなチャーリーとローラシリーズから遅ればせながら『Charlie and Lola: But Excuse Me That is My Book』。ここのところ、たくさんシリーズ作品が出ていてうれ…
本日は、母の日。息子から贈られたラズベリー・ハーブ茶と、主人の焼いたシナモン・ブレッドで朝食。どうもありがとう〜。お昼過ぎは、2ブロック先にある市営ゴルフ場で母の日ゴルフ。日曜日だったので親子連れが多く、9番ホールのあちらこちらで小さな子…
娘が毎日、『Frog and Toad Are Friends (I Can Read Book 2)』(邦訳『ふたりはともだち (ミセスこどもの本)』)を読んでくれる。読み始めた頃に比べると音読がだいぶ流暢になり、とても楽しそうだ。図書司書の先生指導による台本を読むお話サークルに入っ…
『Come On, Daisy!』のデイジーは、息子が小さな頃からよく目にしていた。今『こっちにおいでデイジー! (評論社の児童図書館・絵本の部屋)』を読んでみて、長く親しまれる秘密の詰まった絵本だなと改めて納得した。身近な動物あひる、親子の姿、友だちとの戯…
娘が紙でにんじんを作り、パペットショーをしてくれた。その後に『The Carrot Seed Board Book』を読もうとすると、「自分で読む」ということで彼女が読み語ることに。 なんど読んでも笑える、おもしろい古典絵本。コミカルな間が生きていて、帰結がわかって…
金曜日のブック・ギビングで娘が春の絵本を探していた。最初に冬の絵本『Stella, Queen of the Snow (Stella Series)』(邦訳『ゆきのひのステラ』)を手にとり、「春の絵本がいいなあ」とつぶやきながら別の本を手にする。結局、家に持ってきたのはハトさん…
原書のタイトルは、『The Rabbits' Wedding』(1958年発行)。教師や児童図書司書など米国で子どもの本をよく知る年配者にとり、この絵本は発売禁止絵本として印象に残っているという。何が検閲に引っかかったのか。理由は、1960年前後の当時の米国社会をよ…
『かもさんおとおり (世界傑作絵本シリーズ)』(お話の内容は、本日の『四季の絵本手帖』春の15ページにて)――この絵本はお散歩というより大行進を描いているけれど、いずれにしてもマラード(かも)の行進って、本当にかわいらしい。何年か前、家の近所にか…
いろいろな種類の犬が登場するお散歩絵本が、『もしゃもしゃマクレリー おさんぽにゆく』。言葉のリズムが軽快で、即座に娘を夢中にさせた絵本である。彼女は主人公のテリア犬マクレリーに魅せられて、昨年のハロウィーンにはもしゃもしゃマクレリーちゃんに…
家にはシェパード+雑種の犬がいて、彼(名前はスクーター)との散歩は主人か息子の役目になっている。わたしもときどきスクーターとの散歩に出かけるけれど、愛犬といっしょに歩き、発見したことがひとつ――西洋社会で犬の存在は、社交の一部を担っていると…
おやゆびこぞう、おやゆび姫と小さな存在に魅せらている娘にぜひ読みたいなと思っていたのが日本昔話『いっすんぼうし (日本傑作絵本シリーズ)』。都の春が美しい日本画で描かれるので、桜の季節に読んでおきたかったけれど。とにかくイラストがすばらしい。…
今朝、仕事に出かける途中に気になるものを見てしまった。「売り家」の看板。しかも、「本日なら半額」とある。125th St.と19th Ave.の角、この小さな白い家には老夫婦が住んでいる。(あるいは「いた」と過去形にするべきなのか?)みごとなダリア畑があり…
日曜日は、母の日と同時に種まきの日でもあった。主人と息子が買ってきた種はブッシュ・ピー、チャイブ、レッド・サンフラワー、チェリー・ローズ、それとトマトの苗2つ。砕いた卵の殻を肥料といっしょに混ぜて、息子も娘もネイチャー・キッズになっていた…