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Shark VS. Train 子どもの遊び

男の子ふたりが、サメと汽車で遊び始めた。どっちがすごくて、どっちが強くて、どっちがすぐれているのか。はたから見たらまさに"Silly!"で片付けられることでも、当事者たちにしてみたら真剣勝負。海の中ではもちろんサメがリード、しかし陸では汽車が幅を…

Robot Zot ロボット絵本

韻を踏んだ"Robot Zot!"は、強烈な個性であっさり男の子をとりこにしてしまいそうな絵本。もし息子が幼かったら、どうだっただろう。好きになっていたかな――、いや、ちょっと違うような。 フォントがデジタル時計みたいな表示で、少々読みにくい。小さな読者…

Too Many Toys マテリアリズムを皮肉る絵本

『Too Many Toys』は、不必要なモノに囲まれる現代米国事情を、子どものおもちゃを通して皮肉った絵本である。 お誕生日やクリスマスだけでなくバレンタインやイースターなどの祝日にも、親戚家族からおもちゃやお菓子を受け取る習慣――。作品には、商業主義…

Toy Dance Party おもちゃトリオの行く末は……

『Toys Go Out: Being the Adventures of a Knowledgeable Stingray, a Toughy Little Buffalo, and Someone Called Plastic』*1の第2弾『Toy Dance Party (Toys Go Out)』が9月に出た。おもちゃ3トリオとの再会に、わたしも娘もワックワク。彼女は1冊目を再…

Traction Man Meets TurboDog トラクションマンの2冊目!

待ち焦がれていたトラクションマン(かっちょマン)の2作目*1『Traction Man Meets Turbo Dog』。再び、子どもとおもちゃの世界が生き生きと描かれ、魅了されました。というか、一読した時点では、新キャラクター、ターボ・ドッグの存在理由がいまひとつ理解…

BELOW かいだんのした

舞台は階段の一角。これを山と見立てたり、街にしてみたり、ジャックのイマジネーション遊びは仲良しのプラスチック人形ガイといっしょにとどまるところを知らない。傍らには、動物やおもちゃの車がところ狭しと場所を陣取っている。ミニチュアって、楽しい…

THE LITTLE ENGINE THAT COULD

娘の部屋を掃除していたら、おもちゃ箱の中から『The Little Engine That Could: The Complete, Original Edition』が出てきた。懐かしいなあ。息子が誕生したとき、義妹から贈られた一冊だ。絵本に出てくる「I think I can, I think I can.」のフレーズはそ…

愛を探して

飛行機の中で、ディカミロの最新作『The Miraculous Journey of Edward Tulane』(邦訳『愛をみつけたうさぎ―エドワード・テュレインの奇跡の旅』)を読んだ。熱い涙がぽろぽろ。持ち主が変わるたび、さまざまな愛情のあり方を体験してゆく陶製うさぎの人形…

ぼくのおさるさん どこ?

よい絵本というのは、無言でも存在感がある。文字なし絵本『Where's My Monkey? (Lemniscaat Series)』を開き、あらためてそんな風に感じた。これは、絵だけで語る、おさるさんのぬいぐるみのお話。男の子の大切にしていたおさるさんが外出の途中、自転車か…