種まきの季節がやってきた

 日曜日は、母の日と同時に種まきの日でもあった。主人と息子が買ってきた種はブッシュ・ピー、チャイブ、レッド・サンフラワー、チェリー・ローズ、それとトマトの苗2つ。砕いた卵の殻を肥料といっしょに混ぜて、息子も娘もネイチャー・キッズになっていた。娘はさっそくがまくんとかえるくんシリーズ『ふたりはいっしょ (ミセスこどもの本)』の中の「はやく めを だせ」の場面を思い出したようで、おしゃべりしながらくすくす笑っていた。冬にちょうどチルドレンズ・シアターでミュージカル「A Year With FROG and TOAD」を見たばかり。舞台の場面も重なっていたのかもしれない。カラフルで、おとぼけで、ほろりとさせられる楽しいショーだった。
 花と野菜が全部とれたら「くまさんみたいに屋台で売りたい」と言っているけれど、これは『うえきやのくまさん (世界傑作絵本シリーズ―イギリスの絵本)』の影響だ。緑の美しい季節がやってきた。夕方から降り始めた雨にぬれながら、裏庭はさながら茂る緑の饗宴会といったところ。
 机の上には、子どもたちが庭から摘んできたベイビー・ピンクとマジェンタ・ピンクのつつじが白いボウルに浮かぶ。その隣りにはおとといのピアノ伴奏のお礼にいただいたブーケ。ガラスの花瓶に入り、春の喜びを告げている。黄色とピンクの絵の具を流した、夢を見ているようなチューリップ2輪が一番の「華」だろうか。ほかに白とピンクのチューリップ2輪、白のチューリップ1輪、紫のアイリス2輪、そのまわりには菜の花、白い小花、紫の小花が脇役として添えられていて、柔らかな色合いが心地よい。包み紙は、パイクプレイス・マーケットのものだった。陽に焼けたファーマーたちの笑顔が見えてくる。(asukab)

ふたりはいっしょ (ミセスこどもの本)

ふたりはいっしょ (ミセスこどもの本)