春から夏に、あおむし3部作(1)遊びならおまかせ

 春になったら必ず読む絵本がおなじみ『はらぺこあおむし エリック=カール作』。この絵本の魅力は、色、数、曜日、食べもの、虫、そしてもちろん仕掛けの穴……といろいろある。どれも子どもの日常と係わりの深いものばかりで、ページをめくるたびに子どもの世界再発見といった風。
 中でも食べものは、一番引かれるところ。りんごにすもも、チョコレートケーキ、アイスクリーム、ピクルスなど、イラストの大きさがほぼ実物大なことを利用して、紙やフェルトで食べものそのままの大きさを切り抜き、絵合わせをする。小さな子どもは大喜び〜。次に、フェルトで作った小さなあおむしの指人形を、「おなかがすいたあ」とあちこちにこちょこちょと移動させる。子どもたちは大さわぎ〜。
 最後の蝶々は、子ども自身に変身させる。袖と背中に羽をつけた簡単コスチュームは舞いながら春のお散歩にも出かけられるし、ハロウィンでも大活躍なので一着あると年中重宝。少し重くなるけれど羽はフェルトにして、美しいイラストの形と色彩をまねしてみた。
 そして、歌。CDの歌よりわたしのオリジナル・ソングのほうが単純だから子どもは好んでこちらを歌ってくれ、息子までいっしょに熱唱。はらぺこのおかげで、いろいろ遊べちゃうね。(asukab)

はらぺこあおむし エリック=カール作

はらぺこあおむし エリック=カール作