甘〜いお菓子がたくさん、何だか不思議なお話

 昨日は庭でチキン・バーベキュー。子どもたちは近所の友だちを1人を招待して、3人でぎやかに夕食を終える。ポテトも、おいしかったね。さて、お楽しみはこの後。炭に余熱があるうちに焼きマシュマロを作ろうという計画で、さっそく小枝を拾いジャンボ・マシュマロを先に付け焼き始める。う〜ん、外がカリカリ、パリパリで、中は熱々でとろ〜ん。普通に食べるより、絶対おいしい。みんなでキャンプの気分に浸る。
 その夜の娘のリクエストは『ちゃっかりクラケールのおたんじょうび』。「今日、マシュマロいっぱい食べたから」という理由で。そうそう、お菓子がいっぱい出てくるんだ、このお話には。お誕生日を迎えたクラケールと友だちのブリッタがお菓子を買いに行くのだけれど、ペロペロキャンディーを買うところからクラケールのちゃっかりぶりが冴え始める。大人にしてみると、何だかへんてこな話。でも、子どもにしてみると、次から次へとエスカレートするクラケールのリクエストに笑えるのか、たくさん並ぶお菓子がうれしいのか、最後のページに魅せられるのか、とにかくすごく愉快な気分になる絵本らしい。おなかを膨らませたクラケールたちの姿は、ものすごくうらやましいとのこと。甘いものに弱い子どもの本性をくすぐるんだろうなあ。チラッと顔をのぞかせるねずみや、修理してあるテーブルの脚など、ささいなところにも、なぜか受けていた。
 スウェーデンの絵本である。プロット(筋、構想)が米国の絵本にはないタイプ。でも、子どもをこの上なくハッピーにさせてしまう絵本であることは確か。
 この後、ここにもお菓子が登場〜ということで、『はらぺこあおむし エリック=カール作』を読むことに。こちらはフェルト・ボードのリクエストが出たので、これを使う。「食べるときの音」を表現しながら読み進め、これも楽しかった。(asukab)

ちゃっかりクラケールのおたんじょうび

ちゃっかりクラケールのおたんじょうび