名前、衣装がロシアそのもの
わたしが1番最初に求めた3匹の絵本はトルストイの『3びきのくま (世界傑作絵本シリーズ)』。彼の書いた文という点が興味深かった。ここではおとうさんぐまに「ミハイル・イワノビッチ」、おかあさんぐまに「ナスターシャ・ぺトローブナ」、ちいさなくまのこに「ミシュートカ」という名前が付いている。この響きだけで心はロシアの森に飛んでしまうけれど、彼らの着ている服や背景の描かれ方も民芸調で土地の雰囲気をよく伝えている。その温もりと適度な森の暗さが、さらにロシアの風土を色濃く表している感じだろうか。民話で楽しみたければ、この絵本。
どれも思い出の詰まった、大切な3匹のくまの絵本になる。(asukab)