男の子の勇気…お気に入り船の絵本4部作
船の大好きな男の子チムの冒険が描かれる絵本シリーズ第1作目が『チムとゆうかんなせんちょうさん (世界傑作絵本シリーズ)』。好きなことのためなら何でも行動に移せる――この原動力は、子どもの心に宿る憧れ、衝動、勇気といったもの? チムの姿を見ていると、男の子のまっさらな気持ちが痛いほど伝わってくる。
憧れていた船に偶然に乗り込んだチムを待っていたのは、大人たちに囲まれた、ときに楽しく、ときにはつらい海上生活だった。船が遭難した際、勇敢な船長に手を握られチムが流す涙は子どもの心にもぐっとと迫る強い涙。この涙は、人知の及ばない自然と相対する生き方――海の生活の厳しさと安らぎを素直に示している。
子どもたちにとって、今日は学年最終日。いよいよ夏休みが始まる。冒険の始まりだね。(asukab)
- 作者: エドワードアーディゾーニ,Edward Ardizzone,せたていじ
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 2001/06/20
- メディア: 大型本
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