四季の絵本手帖『アンジェリーナのクリスマス』
- 冬の17ページ アンジェリーナの クリスマス (講談社の翻訳絵本)
- 作者: キャサリンホラバード,ヘレンクレイグ,Katharine Holabird,Helen Craig,おかだよしえ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/10/29
- メディア: 単行本
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学校や家で華やかなクリスマスの飾りつけをして心を踊らせる中、自分とは異なる存在のおじさんを見て心が動いたこと――こういった体験は、子どもの日常にも実際あることでしょう。アンジェリーナたちは自家製のクッキーと森から切り出したクリスマスツリーを届け、ベルさんに大歓迎されました。郵便屋さん時代のことや、クリスマスのにはサンタクロースにもなったことなど、ベルさんは嬉しそうに昔のことを話してくれます。そこでアンジェリーナは、またまたすてきなことを思いつきました。
コミュニティーの中で助け合う生活感は、子ども時代に十分に味わいたい感性です。子どもと老人の交流は、いつの時代にも温もりを与えてくれるもの。アンジェリーナは絵本の中で、寂しい人への小さな思いやりを示してくれました。この思いやりは子どもにも伝わり、読後はクリスマスの温かさに包み込まれます。(asukab)