今年もやってきた! ハロウィンの絵本#8

 土曜日に、ハロウィンの飾りつけ終了。玄関ドア表に死者の祭り風のガイコツを座らせ、居間にはフォーミーを切り抜いた8匹のコウモリと5体の幽霊を下げる。クモの糸をあちらこちらに廻らせると、雰囲気は一気に怪しげなお屋敷に。息子は、音響効果も忘れない。ディズニー制作の怖い音特集のテープを自分なりに編集して外で流し、機械仕掛けのおもちゃのコウモリをパタパタと飛ばしていた。日曜日はサッカーの試合後、コスチューム・ストアに出かけアイデアを拝見する。彼には、黒いフード付きのドレスを作ると約束した。どうやらティム・バートンっぽいお姫さまになりたいらしい。直前はまた忙しくなりそうだな〜。マーケットで買った2つのかぼちゃを庭に置くと、うちの一角だけすでにハロウィンになっていた。
 さて、そんな週末に読んだ絵本がこれ。『まじょのスーパーマーケット』は、犬のマーサのハロウィン絵本である。息子がマーサの大ファンで、懇願されて昨年手に入れた。ハロウィン当日、魔女になったカレンと黒猫の衣装をいやいや着せられたマーサは、路地裏で不思議なスーパーマーケットに迷い込む。ここに置いてあるものといったら、おどろおどろしいものばかりで傑作だ。野菜・果物売り場では、「虫入りりんご198円」「虫なしりんご49円」「毒きのこ」「毒りんご」「はらいた草」「くされかけすもも」などが並ぶ。おまけに「当店のくだものはすべて新鮮ではありません。どうぞ、テーブルの上に飾って腐っていくのをお楽しみください」なんていう貼り紙が。本日のサービス品は、「どかげのうろこ」「イグアナの細切れ」「味付けへび」「イモリの目玉」。お菓子売り場では、「ムシバチャップス」「毛玉わたあめ」「ぬるぬるグミ」「クモあめ(お口であばれるよ)」「ドクドクラムネ」……、すごい商品名〜。ハロウィンっぽい名称を追うだけでも笑えてくる。この絵本を楽しむコツは、100%気分をハロウィンにすることだろう。(日常を思い起こすと、受け付けられないかも?)
 店内には黒猫がうじゃうじゃしているから、入り口に大きく(マーサの嫌いな)「犬おことわり」が記されていたのも納得だ。いつもながら、マーサとカレンの表情に注目しなくちゃね。2人のことをよく知っていれば、さらに楽しいハロウィン絵本になる。(asukab)

まじょのスーパーマーケット

まじょのスーパーマーケット