アドベントのクリスマス絵本カレンダー
アドベント・シーズンに1日1冊という意味で「アドベントのクリスマス絵本カレンダー」を考えた。クリスマスまでの1日1話『シモンとクリスマスねこ―クリスマスまでの24のおはなし (福音館文庫 物語)』からアイデアを拝借した、個人的なアドベント・カレンダー絵本版である。「四季の絵本手帖」では1作家1冊という形態でまとめてみたので、今度は各季節の中でより細分化した絵本の楽しみを提案してみようかな、と。
画家別、年齢別……と思案して、とりあえず今年は私家版志向の24冊。キーワードは、「降誕」「雪だるま」「サンタクロース」「家族」。リスト後半に、小学生向きの絵本を集めた。
- クリスマスまで1日1冊 アドベントのクリスマス絵本
- 『スノーマン (児童図書館・絵本の部屋)』*1…雪の夜の美しいファンタジー
- 『ゆうびんやのくまさん (世界傑作絵本シリーズ―イギリスの絵本)』*2…くまさんはクリスマスの配達に大いそがし
- 『ぐりとぐらのおきゃくさま (ぐりとぐらの絵本)』…ワクワクなぞ解きのプレゼント
- 『くんちゃんとふゆのパーティー』*3…家族で迎える温かいクリスマス
- 『ゆかいなゆうびんやさんのクリスマス』*4…冬休みにたっぷり遊べるゲーム付き
- 『おおきいツリー ちいさいツリー』*5…ツリーの運命はいかに
- 『ナイト・ビフォー・クリスマス (とびだししかけえほん)』…クリスマスの詩をポップアップで
- 『サイレントナイト』*6…犬の鳴き声が狂おしいイブのお話
- 『まりーちゃんのくりすます (岩波の子どもの本 (15))』…小さな子どもたちに贈る南欧のクリスマス
- 『ババールとサンタクロース (児童図書館・絵本の部屋―グランド・アルバム・ぞうのババール)』…サンタさんを探しに行くババール奮闘記
- 『クリスマスのおくりもの』…配り忘れた贈り物を届けるサンタさん奮闘記
- 『子うさぎましろのお話 (おはなし名作絵本 3)』…うそをついてしまった子うさぎのクリスマス
- 『ちいさなもみのき (世界傑作絵本シリーズ)』…清らかな北国のクリスマスを描く
- 『やかまし村のクリスマス (ポプラせかいの絵本)』…スウェーデンのクリスマス
- 『アンナの赤いオーバー (児童図書館・絵本の部屋)』…戦時期の実話をもとにした絵本
- 『とってもふしぎなクリスマス』…スープの温もりに満ちたチロル地方のお話
- 『クリスマスイブのきゃく』…人間の社会生活を問う、クマとおばあさんのお話
- 『神の道化師』…人生とは何かを問う、道化師のお話
- 『サンタ・クロースからの手紙 (評論社の児童図書館・絵本の部屋)』…トールキンが息子にあてたサンタの手紙
- 『クリスマスのものがたり (世界傑作絵本シリーズ)』…ホフマンの描く降誕絵本
- 『クリスマスまであと九日―セシのポサダの日』…メキシコのクリスマス
- 『急行「北極号」』…北極号に乗って、出発!
- 『クリスマス人形のねがい (大型絵本)』*7…運命の糸に結ばれたお人形と女の子
- 『百まいのきもの』…ワンダの気持ちを考えると、涙(小学生以上)
クリスマス期に絵本が似合うのは、「こころ」を大切にする意味が問われる季節だから。降臨、降誕、顕現の原義を掘り下げれば掘り下げるほど、絵本の果たす働きとぴったり重なり合うのである。(まあ、もともとキリスト教の国で生まれた習慣だから馴染むのであるけれど。)
ほぼ同時期にお祝いするお正月。絵本を通して見るとお正月絵本の数は少なく、日本の絵本がんばれ〜といったところ。英語では豊富な中国正月も邦訳されていないから残念である。アジア正月に関する邦訳絵本がもっとあればいい。必要ないと判断されるから邦訳されないということで、もろに欧米志向が反映される。(asukab)
- 1日1話おはなし毎日
シモンとクリスマスねこ―クリスマスまでの24のおはなし (福音館文庫 物語)
- 作者: レギーネシントラー,ジータユッカー,Regine Schindler,Sita Jucker,下田尾治郎
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 2003/11/20
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (3件) を見る
*1:四季の絵本手帖『スノーマン』2005年8月29日
*2:四季の絵本手帖『ゆうびんやのくまさん』2005年8月28日
*3:四季の絵本手帖『くんちゃんとふゆのパーティー2005年9月2日
*4:知っている人がたくさん、ゆかいな仕掛け絵本2005年6月18日
*5:四季の絵本手帖『おおきいツリー*ちいさいツリー』2005年9月5日
*6:ワンワンサンタわん、キャンキャンクロースグルル2005年12月6日
*7:四季の絵本手帖『クリスマス人形のねがい』2005年9月23日