あめふりの歌と絵本

 北原白秋作詞、中山晋平作曲「あめふり」が、5番まで続くことを忘れていた。歌詞を探し出し全部歌おうとしたけれどちょっと遊び心が生まれ、4番と5番でどんなお話になるか息子にクイズをした。すると、「(泣いている子に傘を渡し、)男の子はお母さんの傘に入る」ことをちゃんと当ててしまったので偶然とは言えびっくり! 雨の日の抒情って、口で言わなくとも心に伝わるものなのかなと感じた。
 娘もこの歌が大好きである。雨ふりの日、傘をさして歩く登下校の途中に必ずリクエストを受ける。1番の繰り返しばかりだけど。彼女は「ピッチピッチ……」のくだりがお気に入りで、この箇所にくると「ママは歌わないで」といわんばかりに手のひらをわたしの口にかざし、元気に後半部分を口ずさむ。なんといっても、この擬音語とリズム。スキップしたい気持ちがそのまま詰まっているので、歌えばおのずとスキップになっている。
 雨の日は楽しい。その魅力は言わずもがな、音から始まる。傘に当たる雨音。水たまりに小石を投げ込めば、「ぽちゃん」の日があったり、「ちゃぽん」の日があったり。雨のおかげで空気が洗われ、普段とは違う光景、におい、音が子どもを静かに魅了する。
 『あまがさ (世界傑作絵本シリーズ)』は、3歳のお誕生日に赤い長靴と傘をもらったモモの雨の日を描く絵本。新しいものを大人と同じように扱う小さな女の子の誇らしげな姿も語られる。もちろん、雨の魅力も。

ぼん ぽろ
ぼん ぽろ
ぽんぽろ ぽんぽろ
ぽんぽろ ぽんぽろ
ぼろぼろ ぽんぽろ……

 息子や娘を見ていれば、この雨音が彼らに届いていることがよくわかる。雨と遊んだ日の夜は、子守唄まで「あめふり」のリクエスト。金曜日は5回歌った。(asukab)

  • 米国ではじめて出会った八島太郎作品

Umbrella (Picture Puffins)

Umbrella (Picture Puffins)