かくれんぼ絵本は、かくれんぼのときに

 娘は今年春から夏にかけて、日本で体験入学をする。そのため本来なら5月に行われる学年末テストの受験ができず、結局出発前の3月に受験することになった。「かえるくんとがまくん」シリーズを楽しんでいるので、リーディングは大丈夫と主人。教師が言うのだから信じよう。問題は日本語のほうだった。プレスクールに通い出すまで日本語しか話していなかったのに、それ以降きれいさっぱり忘れている。かなり過酷な滞日4か月になるだろうが、「可愛い子には旅をさせよ」の心境で冷静に見守らなければ。現在、語彙数が少ない、(1番恐れていた)セミ・リンガルのような状態で、語学力より認知力のほうが心配である。にもかかわらず、いずれ英語が母語になるのだから、コミュニケーションは日本語で支障をきたさないくらいの力をつけて欲しいなと願う。その母語も洗練された英語に……って、親の勝手な思わくだろうか。
 ということで毎晩日本語の絵本を1冊読むことになり、初日は『ベイビー・ジャジーのかくれんぼジャングル』。長い間読んでいなかったのは、本人も承知の様子。これは日本で買った絵本で、母によく読んでもらっていたんだ。文章があまりないけれど、あいさつ言葉と切り抜き、穴あきの仕掛けが楽しい大きな絵本。英語併記なので、とりあえずそこがうれしかったのかもしれない。
 カズンズのイラストはいつもながらカラフルでウキウキしてしまう。ジャングル版だけでなく、海の動物、虫もシリーズで出るといいなあ。読み終わって「おやすみ〜」のはずが、「ママ、かくれんぼしよう!」になってしまい、選書ミス? しばらく5匹のぬいぐるみを探すことになる。お遊びのときのほうがよかったね。(asukab)

ベイビー・ジャジーのかくれんぼジャングル

ベイビー・ジャジーのかくれんぼジャングル