聖パウロによる愛の定義

 A.D.56年、使徒パウロギリシャ、コリントに住む信者たちに当てた手紙に、「愛」についての定義がある。日本にいたときは、字面でしか追っていなかったパウロの言葉。それが絵本『Love Is...』になると、違った印象を受ける。日常の光景が浮かんでくるのだ。
 見開きに1節ずつ、左ページに「LOVE...」、右ページに「IS PATIENT. LOVE IS KIND.」と続く。イラストは日々の1コマだったり、おとぎ話の1場面だったり、動物の擬人化で描かれたり、一面ちょっとしたパッチワークのよう。懸命に彫刻に取り組む芸術家の姿も見える。言葉も絵も左ページと右ページのつながりで物語られるので、パウロの言葉がシンプルでも、そこから会話が弾む絵本といえる。
 英語の聖書には4つのバージョンがあるそうだが、うちにあるのは「The New Testament in Today's English Version (新共同訳)」。残念なことに、絵本の言葉と異なる。でも、この部分、聖婚式にかならず引用されるし、ちょっと記しておこう。

コリントの信徒への手紙1第13章4節〜
「Revised Standard Version of the Bible」より
LOVE IS PATIENT. LOVE IS KIND.
LOVE IS NOT ENVIOUS OR BOASTFUL.
LOVE IS NOT ARROGANT OR RUDE.
LOVE DOES NOT INSIST ON ITS OWN WAY.
LOVE IS NOT IRRITABLE OR RESENTFUL.
LOVE DOES NOT REJOICE IN WRONGDOIND, BUT REJOICES IN THE TRUTH.
LOVE BEARS ALL THINGS.
LOVE BELIEVES ALL THINGS.
LOVE HOPES ALL THINGS.
LOVE ENDURES ALL THINGS.
LOVE NEVER ENDS.

 このバージョンのほうが、はるかにわかりやすい。日常の言葉になっている。
 最後に裏表紙の見返しから……「And now these three remain: faith, hope, and love. But the greatest of these is love---1 CORINTHIANS 13:2」。
 今週末、主人、息子、娘はスキー。ということで、今日はゆっくり書き込むことができた。子どもがいなくなると、突然降って湧いたように時間ができる。
 日曜日は、いよいよスーパーボウル! シアトルは静かに燃えている。Go! Seahawks! 昨夜、子どもたちが「Seahawks」を文字った「Seahox」のポスターを作り、顔に緑と青のペイントをして応援の練習をしていた。「-ox」の韻を踏むしゃれたラインを考え出し、これがなかなか笑える内容。しっかり聞いて記録しておこう。(asukab)

Love Is...

Love Is...