すごいジャズ絵本

 表紙を見て気にかけていたけれど、実際に手にとって見て感嘆。『Jazz ABZ: An A to Z Collection of Jazz Portraits』は、画家ポール・ロジャーズの呼びかけで生まれたジャズのABC絵本*1*2である。クラシック&ジャズ両分野にわたる国際的なトランペット奏者で作曲も手がけるウィントン・マルサリスがジャズ・ミュージシャンをたたえて詩を書き、ロジャーズがアクリル画でその世界を演出した。
 ロジャーズが言うように、実際ABCで26人を選出する作業は不可能に近い。それでも名前の挙がった26人の顔ぶれは、マニアをたぶんに満足させるものだと思う。各演奏家のイメージや活躍が躍動感あふれる詩に謳われ、レコードといっしょに楽しめば極上の洒落たエンタテイメントになる。この手の絵本の鉄則は、やっぱり音楽とともに開くことだろう。
 息子の来年の選択。ジャズ、オーケストラ両方を受講するそうだ。外国語が選択科目なので、そのかわりにジャズを取るとのことだった。現在勉強中の仏語は高校で続けるとのこと。がんばって欲しいな。
 ジャズ、クラシック、いずれにしても練習が大切なのだ。サッカーボールに玉乗りしながらのバイオリン演奏は、練習とは呼ばないことにそろそろ気づいて欲しい。(asukab)

Jazz ABZ: An A to Z Collection of Jazz Portraits

Jazz ABZ: An A to Z Collection of Jazz Portraits