かばのオーウェンとかめのムゼイ

 仕事が一段落。ほっと一息ついたところで息子と写真絵本『Owen & Mzee : the True Story of a Remarkable Friendship (Owen and Mzee)』を読んだ。2004年12月26日に起きた津波で母親と離れ離れになった赤ちゃんかばはオーウェンと名づけられる。保護先のケニア・ハラー自然公園に住む130歳の大がめムゼイとなかよしになり、2匹の話題は世界中に広まったそうだ。(わたしは知らなかった。)
 哺乳類のかばと爬虫類のかめが友情を育むとは、誰もが想像しなかった。あるいは友情ではなく、本人たちは親子と思っているのかもしれないけれど。コロンとした小さなかばとのっそりしわくちゃ顔のかめがいっしょに寄り添う姿がなんともほのぼのしていて、目にするだけで落ち着ける。同じお話をイラストで絵本にした作品『MAMA: a TRUE story, in which a BABY HIPPO loses his MAMA during a TSUNAMI, but finds a new home, and a new MAMA』もあるが、写真はドキュメンタリー風でまたよし。ほほ笑ましくて、ふっと笑いがこぼれる光景が満載である。人気絵本ということだったけど、納得だった。
 ムゼイの寿命は200歳だそう。そんな人生って、どんな人生? 息子と顔を見合わせ、想像もつかないときの流れに思いを巡らせた。ムゼイはオーウェンよりも長生きするんだ。(asukab)

  • 写真で追う

Owen & Mzee : the True Story of a Remarkable Friendship (Owen and Mzee)

Owen & Mzee : the True Story of a Remarkable Friendship (Owen and Mzee)

  • イラストで描く。こちらでは、親子のストーリーになっている。

MAMA: a TRUE story, in which a BABY HIPPO loses his MAMA during a TSUNAMI, but finds a new home, and a new MAMA

MAMA: a TRUE story, in which a BABY HIPPO loses his MAMA during a TSUNAMI, but finds a new home, and a new MAMA