ひとしずくの水
「水」のさまざまな表情を科学的解説といっしょに写真で紹介する絵本が『ひとしずくの水』。水は分子が集まってできているという話から始まり、表面張力、付着力、毛管現象、蒸発、凝結など、身近な不思議にわかりやすく答える章が続く。昔、理科の時間に習ったことを、頭をひねって思い出そうとしたりして。でも、心も体も洗われるような透明感のある写真を眺めるだけでも十分。浄化されていくのがわかった。雲、雨、虹、氷、雪、霜、露……いろんな水を見つめることができ、自然を見る目が変わったりもする。
「水」って美しい。あらためて、別に飾り立てなくてもそのままの自然に囲まれていることだけで充分なのだと感じた。どのページも写真がきれいで圧巻。
息子には日本語の科学用語が難しかったようなので、今度は原書『A Drop of Water: A Book of Science and Wonder』で読んでみようかな。(asukab)
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