アメリカ独立を支えた5人のお話

 『John, Paul, George & Ben (Bccb Blue Ribbon Picture Book Awards (Awards))』は、イギリスからの独立を目指したアメリカ革命に登場する著名人物たちの子ども時代が作者の想像とユーモアを交えて描かれる絵本。書店で手にして「息子が喜びそう」と思い、図書館に予約。やっといっしょに読むことができた。
 出てくる独立派の愛国者5人は、トマス・ジェファソン、ベンジャミン・フランクリン、ジョン・ハンコック、ジョージ・ワシントン、そして1775年4月18日早馬を飛ばしてレキシントンにいる民兵たちに急を知らせたポール・リヴィア。(彼の名前だけ知らなかったので、調べてみた。)それぞれ歴史上で知られているエピソードや人間性から幼少期が描かれるのだが、ジョークの対象はどちらかといえば子どもより大人かも知れない。詳しく歴史を学ぶのは中学後半からということなので、息子にはちょっと意味不明の部分があったかも。(というより何か「米国史」に対してピンときてないところがあったのかな。歴史ほど楽しい学びはないのにと親として感じるけれど。)楽しむには、しっかり米史の成り行きを知っていたほうがいいと思った。
 日本でいったらさしあたり、明治維新にかかわった人々の子ども時代を描くという絵本になるのだろうか。それも、ユーモアいっぱいに。でも、どう考えても維新の人々を描くのに笑いは似合わない。文化性の違いだろうか。(asukab)
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John, Paul, George & Ben (Bccb Blue Ribbon Picture Book Awards (Awards))

John, Paul, George & Ben (Bccb Blue Ribbon Picture Book Awards (Awards))