おふざけちゃんのコンサート

　『Pecorino's First Concert (Anne Schwartz Books)』の冒頭、主人公ペコリーノはこの世で１番のおふざけちゃんと断りがあるように、お話もそこここで受けを狙おうとする曲がりくねった展開だった。
　お母さんといっしょに始めてクラシック・コンサートに出かけたペコリーノ。開演前、誰もいない舞台に置かれた楽器に魅せられ触ったり音を出したりしているうちに、過ってチューバの穴に落ちてしまう……。
　ユーモア絵本ということだったが、読後の反応「……」。息子といっしょに沈黙。コラージュのイラストは、探し物ができて見飽きなかったけれど。NHKBS1（かな？）のマスコットが切り抜かれていて驚いた。音楽好きの小さな子どもだったら、素直に喜んで読めるかな。(asukab)

Pecorino's First Concert (Anne Schwartz Books)