Olivia Forms a Band
赤とセピア色の配色*1にさわやかなターコイズ・ブルーが加わった『Olivia Forms a Band』を読む。色合いからして、7月4日米国独立記念日を意識した絵本なんだろう。米国で7月といえば、赤、白、青の三色と花火がつきもの。自分の誕生月でもあり、星条旗より他にもっと夏らしいイメージはないものかと毎年のように感じるのだが、娘には「星とストライプがいっぱいでかっこいい!」となる。
さて、お話のほうは……。花火を見に行くと聞いたオリビアは、「花火には楽団がつきもの」とばかりにひとりでバンドを結成する。ラッパや太鼓など弟のおもちゃやお父さんのズボンつりを借り出して仮装した姿は、いやはやオリビアならではの様相だ。バンドは複数で成り立つものとお母さんから言われても、オリビアにとりオリビア楽団は立派なバンドだった。
靴下の片方が見つからなかったり、お出かけの前に口紅でお遊びしたり、ストーリー展開とはまったく関係のないシーンが登場するのも、オリビアらしさの一面だろうか。写真が併用される花火の見開きは、夏らしさがいっぱいだった。もう、そんな季節なのかと思い知らされる。来週から、夏休みだものね。早い。(asukab)
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- 作者: Ian Falconer
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*1:四季の絵本手帖『オリビア』 2005年7月30日