HENRY AND MUDGE and the Great Granpas 2006年 

 というわけで、ガイゼル賞初年度受賞作は『Henry and Mudge and the Great Grandpas (Henry & Mudge)』。誰にとっても(特に学校の先生たちの間で)、納得の結果だと思う。
 たくさんある中で、このお話は結構笑えて楽しかった。ここには、主人公の男の子ヘンリーが愛犬マッジ、両親といっしょにおじいちゃんを訪ねた際のお話が4つ収録されている。おじいちゃんは、たくさんの友だちおじいちゃんたちと暮らしていて、この様子がほほえましかった。クリケットボードゲームクロスワードパズルに興じたりする姿が、ほのぼのしていていいな、と。森の池で水泳したり、戻ってからみんなでたらふくスパゲティを食べたり、おじいちゃんを囲んだ家族生活のぬくもりがいっぱい描かれている。
 シリーズ化されて親しまれる秘訣は何だろう。自分なりに考察して思いついたことは、身近なできごとを描くこと、親しみのある登場人物であること、簡潔でわかりやすい文章であることの3点かなと思えた。これはレベル2、ないし3の作品。(asukab)
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Henry and Mudge and the Great Grandpas (Henry & Mudge)

Henry and Mudge and the Great Grandpas (Henry & Mudge)