The Nothing King
『Nuts』*1に魅せられ、同じ画家の『The Nothing King』(邦訳『なにももたないくまの王さま (にいるぶっくす)』)を読んだ。
お話は表紙見返しから始まっている。任務に追われる日々にうんざりしたくま王さまはある日、荷物をまとめてお城を後にする。着いたところは、古ぼけたアパート。召使いがいないので、自分で歯を磨き、お風呂に入り、パジャマを着て、ベッドに入った。なんて、すてき! 王さまは一人の生活が楽しくて仕方がない。まわりから「なんにももたない王さま」と呼ばれても、幸せいっぱいだ。そこにお妃さまがやってきて……。裏表紙見返しが、またすてき。最高のカップルは、こういうものと示している。そうなのよね、と納得の終章。
日常にありがたさの感じられる生活が一番の幸福なのだと、絵本の中のくま王さまがあらためて教えてくれた。(asukab)
amazon:Paula Gerritsen
- 作者: エリック・ファンオス,エレ・ファンリースハウト,パウラヘリッツェン,Erik van Os,Paula Gerritsen,Elle van Lieshout,野坂悦子
- 出版社/メーカー: ソニーマガジンズ
- 発売日: 2006/01
- メディア: 大型本
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*1:Nuts -Noten- 2006年6月22日