なつのゆきだるま

 『なつのゆきだるま (岩波の子どもの本)』は、独立記念日に読むのがぴったりの絵本。タイミングはどんぴしゃりなのに、娘がいない〜。この冬、もう一度読むのもいいか。
 お話は、作った雪だるまをずっと冷蔵庫に隠しておき、「夏に雪だるまを見る会」を思いついた男の子兄弟を描く。『はちうえはぼくにまかせて (世界こども図書館A)』と同様、子どもの心理描写が巧み。読み手は状況が自分のことのように思え、どんどん引き込まれていく。ひとつひとつのエピソードとか理由付けが、子どもらしくて魅力的なのだ。コミュニティーの中に描き出される米国の良心もあたたかい。
 英語『Summer Snowman』は絶版。日本語版は貴重と思った。
 July 4thの花火は近年、友人家族と近隣の公園で観賞する。ここからだと、湖とダウンタウン2箇所での花火大会が見られる。とどろく花火の音が砲撃のようにも聞こえ、バクダッドの夜はこんな感じなのかと主人と話した。夜風が気持ちよかった。(asukab)

なつのゆきだるま (岩波の子どもの本)

なつのゆきだるま (岩波の子どもの本)